内容説明
オーブ首長ウズミの遺志を継ぎ、戦争を終わらせるべく宇宙へ飛び立ったキラたち。当初は孤立無援とも思えた彼らのもとに、志を同じくする者たちが陣営を越えて集い始める。だが再び核の炎を手にした地球軍は、コーディネーターを滅ぼすべくプラントへの進軍を開始。迫る人類の終末を、キラとアスランは食い止められるのか──?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イトノコ
22
再び宇宙に上がったキラとアークエンジェルは、地球連合とプラント双方に属さず戦争を止める道を模索する。その思いと裏腹に、両陣営は核の火を使った殲滅戦へと突き進んでいた。/完結。人類を滅ぼしかねない大量破壊兵器、そのボタンに指をかけた両陣営首脳の狂気、暗躍するクルーゼの圧倒的強さ…それに抗う主人公たち。最終決戦の描写は21世紀ガンダムの中では最高の出来。イスラエルとパレスチナの争いや、ある宗教思想とズブズブの某国の首脳など、今日の問題にも通じるテーマが散りばめられ、いつ読み返しても色褪せない。2023/12/08
にぃと
8
登録埋め。 ついに宇宙へ帰ってきたキラたち。心強い仲間を得、連合・ザフトのどちらでもない第三勢力として戦争を終わらせるために動きだす。キラの出生の秘密、クルーゼとの因縁も明かされ、戦争とともにクライマックスへ向け加速していく。 この巻もカッコいい機体が登場し、個人的にはミーティア装備のフリーダムが絵面的にも機体性能的にも好き。 かくしてキラの物語は一区切りだが、Destinyもあるし派生作品も多くあってSEEDの世界はまだまだ奥深い。機会があればそっちも読んでいこう。2021/10/10
ryuetto
7
アニメの芝居がかったセリフをそのまま小説に落とし込むと、多少無理はあるなあ。と、感じたものの、作者はうまくその違和感を最小限度に抑え込んでいると思う。 セリフを直しちゃうと「SEED」じゃなくなってしまうしね。 物語自体はアニメとほぼ同じなので、改めて見ても、敵であったものが味方になり、味方だったはずのものが敵に回る構成が非常によくできていて「戦わねばならない相手が誰なのか?」と読者に考えさせるのはうまいなあ。と思います。 特に、ナタルとマリュー、イザークとディアッカが再び戦場で出会うところ。2024/07/13
nas
6
面白かった、改めて見るとどうしてこんなところへ来てしまったのだろうがその通りになるな…。思ってた以上にキラとラクスの話が進んでないというか始まってすらなかった、今見るとラクス側は始まってるんだろうけどこれはわからんわ。私のもとに帰ってきてくださいとか結構直接的な台詞あるけど状況が異常すぎるしラクスの人間味を感じる話もないからもう全然そんな感じに見えないんだよな。あと終わりがほんとスパッと終わるな2024/02/13
maito/まいと
4
SEED小説の最終巻。ここまで可能性を見いだしてきたキラも、己の出生と憎悪の現実を見せつけられ、クルーゼこそ倒すものの戦争は止めきれず、最後は涙を流すしかなかった結末は、理想と現実、可能性と実態の狭間には大きな壁と溝があることを突きつけて、物語は一端の週末を迎える。ただ、「生きろ!」と願ったカガリと、カガリを生かそうとしたアスラン、そしてみんなが生きてくれていてよかった(もちろん戦死者は双方多々出ているのだけど)と涙を流すシーンは、ささやかでも希望が残ったことを示す残酷な絵だったなあ。
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