内容説明
シカゴの高級宝飾店モナークは、かのティファニーと肩を並べるほどの一流ブランド。代々一族の女性だけが才能を受け継ぎ、トップデザイナーとして君臨してきた。女の子の誕生を待ちわびるモナーク家に、ついに新たな子供が誕生した。輝く宝石のような肌をした、女の赤ちゃん。しかし幸せなはずの母マデリンは不吉な影に身を強ばらせた。娘を執拗に見つめるあのまなざし。この家には邪悪な何かがうごめいている…。エリカ・スピンドラーの長編傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アカツキ
11
代々一族の女性がトップデザイナーとして君臨してきた高級宝飾店モナーク。不幸が続くなか一族待望の女児グレースが生まれる。母マデリンは義理息子グリフィンが娘に向ける暴力的かつ異常な執着に不吉なものを見て義父や夫に訴えるが、グレースを取り上げて精神病院に入れてやろうかと脅され殴られる。マデリンは悲惨な将来からグレースを守るため家から連れ出そうと…。母娘が名前を変えてカーニバル巡業に潜伏しているところに雑用係として入ってきたチャンスがヒーロー。母マデリンと巻き込まれたチャンスの艱難辛苦の物語という感じの上巻。2021/02/11