出版社内容情報
現代を代表する4人の歌人が明治以降の歌人100人を選び、後世に遺したい名歌100首を選んだ。心に刻めば人生の友になる歌がここにある。
内容説明
五七五七七で詠まれる短歌は明治以降、大きく表現の幅を広げ、日本語の豊かな財産となってきた。口ずさめば詠みこまれた情緒がたちまち甦る。現代を代表する歌人が近現代百人の歌人の愛誦したい名歌を精選し、「新・百人一首」がここに誕生した。
目次
第1章 新・百人一首―作品と解説(明治天皇;落合直文;伊藤左千夫;正岡子規;佐佐木信綱;与謝野鉄幹;尾上柴舟;島木赤彦;金子薫園;窪田空穂 ほか)
第2章 座談会―短歌のある国の幸せ
著者等紹介
岡井隆[オカイタカシ]
1928年、愛知県生まれ。「未来」編集人。歌論を積極的に発表するとともに『注解する者』など詩人としても活躍
馬場あき子[ババアキコ]
1928年、東京生まれ。「かりん」主宰。評論も多数発表している。能や古典にも造詣が深い
永田和宏[ナガタカズヒロ]
1947年、滋賀県生まれ。「塔」主宰。歌人の妻、河野裕子の没後、相聞歌集『たとへば君』を上梓。細胞生物学者でもある
穂村弘[ホムラヒロシ]
1962年、北海道生まれ。「かばん」所属。歌論やエッセイも旺盛に執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
319
表紙を見て、最初の驚き。なんと穂村弘が4人の選者の1人に名を連ねている。一般の知名度はともかく、歌人としてのキャリア、格式では他の3人は雲上の人たちばかり。若手代表として選者に抜擢されたのだろう。さて、選者が選んだ百人だが、まずは妥当か。代表歌については残念に思うものもあるのだが。例えば福島泰樹。選歌もいい。あるいは、たしかに彼の歌と時代を代表するかもしれない。しかしまた「仏文の二月の花」の哀しみと抒情も捨てがたい。どの歌人についても選者の間でも揺れただろう。選歌の妙は道浦母都子の歌。他の歌群も秀逸。2016/09/18
新地学@児童書病発動中
118
現代を代表する4歌人が明治から現在までの100首を選出。あまり馴染みのなかった現代短歌が多く収録されているのが嬉しかった。俳句と異なり、物語性を持つのが短歌だと分かった。私の好きな穂村さんの活躍が嬉しい。確かな選択眼で面白い短歌を選んでいる。笑えるエッセイの印象が強いけれど、穂村さんはやっぱり歌人なのだ。この本を読んでますます短歌が好きになった。お気に入りの一首をご紹介。「そんなにいい子でなくていいからそのままでいいからおまへのままがいいから」 (小島ゆかり)2014/05/21
宵待草
65
レビュー③ 138頁の岡井隆! 本書の選者の一人! 『飛ぶ雪の 碓氷(うすひ)をすぎて 昏(くら)みゆく いま紛れなき 男のこころ』 短歌を始めた頃は、各種短歌賞への投稿をしていました。 ある短歌大会に入選した折に、受賞短歌の歌評をして下さったのが岡井隆で、一度だけ御目にかかり、言葉を交わした想い出があります。 とてもダンディーな素敵な紳士でした。 140頁の馬場あき子! 本書の選者の一人! 『夜半さめて 見れば夜半さえ しらじらと 桜散りおり とどまりざらん』 長い年月を短歌界を牽引して来られた ⇒続く2026/07/07
宵待草
52
レビュー② 48頁の北原白秋! 私の大好きな歌集『桐の花』から、やはり此の一首が選歌! 『君かへす 朝の舗石(しきいし) さくさくと 雪よ林檎の 香のごとくふれ』 60頁の吉井勇! 祇園歌人の異名を持つ、吉井勇はやはり此の一首! 『かにかくに 祇園はこひし 寝(ぬ)るときも 枕の下を 水のながるる』 吉井勇は好きな歌人の一人です。 私がデザイナーとして、敬愛する竹久夢二とは、深い友情を育み『祇園歌集』を初め、数多の歌集の装幀を担いました。 64頁の釈迢空! 燦然と輝く最高の短歌賞に、其の名を遺す ⇒続く2026/07/07
宵待草
52
過日、読友:双海さんの、つぶやき!「此の店は短歌・俳句・詩・哲学書のラインアップが素晴らしい!」との事!✨ 先週、早稲田『古書 ソウダ水』を来店しました。 そして連れて帰った一冊が本書です。 現代を代表する歌人の、岡井隆! 馬場あき子! 永田和宏! 穂村弘!の、4方の選者に依り選歌された、歌人100人の名歌が並び、ページを捲りながら、穏やかな文月のひと時を過ごしました。 今春、歌歴のみが25年と長くなり、精進が足りぬ自分へのエールを込めて、自身へ贈る一冊に相応しい良書です。 巻頭を飾るのは明治天皇 ⇒続く2026/07/07




