内容説明
浅羽を巡る恋の三角関係が進行中、ということで、ついに伊里野と晶穂の正面切ったバトルが発生! 最終決戦の場となった「鉄人屋」の惨状は……! 血と涙が吹き荒れる『無銭飲食列伝』。 突然、園原基地付近で起こった爆発。北からの攻撃、輸送機の事故、UFOの墜落とさまざまな憶測が飛び交う中、水前寺はひとり、爆発事件の取材に向かった……緊迫の『水前寺応答せよ・前後編』。 水前寺テーマが「超能力は果たして実在するか」であった頃、つまり浅羽がまだ一年生のころを描いた『番外編・ESPの冬』。 果たして、伊里野の運命は――? 浅羽の覚悟の行方は――!? クライマックスへ向けて、夏は静かに進んでいます――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カピバラKS
77
●「無銭飲食列伝」の主人公浅羽を巡る女子大喰いバトル対決は、著者秋山瑞人の筆が踊る。仕掛けた晶穂の心裡描写の凄まじさ、二人の女同士のヒリヒリ感、バトルイベントの騒々しく賑々しくそして張り詰めた空気感、それら全てが超絶的に表現されており、小説を読む楽しさを心ゆくまで味わうことができる。●番外編「ESPの冬」は、チート中学生水前寺邦博の該博な知識に圧倒される。民主主義の本質は多数決ではないこと、科学はオカルトを論破できないことなどが分かり易く説明され、得るところが多かった。2025/08/06
かえで
54
第3巻です。今回は伊里野と晶穂の大食い対決からの、いよいよ物語の大きな進展。話が遂にSF味をかなり帯びてきます。グッとシリアスになります。晶穂は昔の自分を見ているようでちょっぴり歯痒い(笑)あと水前寺が好きです。アニメだと声優が神谷浩史さんらしくて更に好きになりそうです。主人公の浅羽がようやく主人公らしくなってきます。最終章へ向かって謎の解明と、また大きな謎の出現も。こういう話をセカイ系というのを今日初めて知りました。勉強になった。物語がどんな終幕を見せるのか楽しみです。次がいよいよ最終巻!続けて読みます2021/08/29
Aster
51
もう日常は戻らない。少年と少女は世界を相手に逃避行を決心する。クライマックスなんて要らない。ずっと逃げ続けてこの非日常さえも日常にすればいいのだ。だからこそ最後の編は良かった。しかし次の巻でいよいよ終わってしまう。次の巻を手に取る。2019/12/11
た〜
51
【エピソード重視型】? メインヒロインの人となりがようやく見えてきたかも。2014/01/18
SOHSA
35
《図書館本》展開もやや減速か、或いは飛躍か。軸足はやや恋愛に置かれた感あり。浅羽のキャラにも変遷の気配が。何れにせよ、今後の展開が読めない。2015/02/19