ヒミズ（２）

著者名：古谷実【著】

講談社（2015/03発売）

• ISBN：9784063610109

内容説明

クズな両親に捨てられて、底辺を生き延びる中学３年生・住田。ひたすら“普通に生きたい”と渇望するが、自分を嘲笑する「他人には見えないバケモノ」に悩まされる。それは、彼ひとりの問題のはずだった。しかし……。スリ常習犯の夜野は、親友・住田の借金600万円をサプライズ清算してあげるべく、とんでもない犯罪の片棒をかつぐことに!!　そして、住田までも……!!　ひたすら「普通の人生」に憧（あこが）れる――ちっぽけな願いがブレるとき。心の闇が、まわりの人間に“伝染”していく!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[袖崎いたる]

とても、とても、不条理。道徳の問いかけとして頂戴してみると、産まれ落ちる場所がまったく偶然だということは風土ばかりではなく体においてさえそうなのだろうよ。そして身中にわだかまる心という命の別名においてさえ、夢も希望も咲かない蕾を見つけてはちぎり、ちぎり、生活する。

2017/12/27

[yk]

こわい。たまにこういうの読むと普通な毎日の生活が幸せに満ち溢れてるなと思う。夜野はいいやつなんだかなんなんだか。

2018/06/04

[sskitto0504]

やっちゃいましたか。けして幸せとは言えなくてもなんとか保ってきた日常頑張る壊れすべてが堕ちていく感じが辛く悲しい…

2016/04/22

[epitaph3]

2015年271冊目。暗くなる。

2015/06/07

[ゆーちゃん]

映画ではあった住田父から住田への「お前なんかいらないんだよ」ってセリフが無くて思わず安心してしまいました。でも実行されてしまった…。それにしても夜野は大変だわ…。

2012/11/17