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内容説明
ド不幸を生きる中3・住田の願いは、「普通な人生」と「立派な大人になること」。心を尖らせてきたせいなのか、「他人には見えないバケモノ」が見えるようになったあげく、“不幸の核心”をめぐり最後の一線を越えてしまった――!! 平凡な喜びをあきらめて、おまけの人生を生きる住田。この世で一番悪い奴を成敗する、それだけのために命を懸けようと決意するのだが……!? 心の奥のウラのそのまた向こうをジリジリ焦がす、青春残酷物語!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
袖崎いたる
6
むかしから、ぼくは性犯罪者について考えることがあった。この巻でひさしぶりにそれを強いられた。それを犯すことはあたかも食事をするような風情がある。性の悦びと、食のそれ。人は自らを食べているかのようだ。自己愛という法の下に。自食的に、自慰的に。己に湧きいずるかのような欲を喰らい、生きているような。2017/12/27
yk
4
おっさんやべー。あーこういうのが本当にいるのかと思うとこわすぎる。最後は住田一線を越えたのか?最終巻どうなるのか。2018/06/04
sskitto0504
4
どんどん歪む…もう救えない…2016/04/23
epitaph3
3
2015年272冊目。悪い奴を探す。しかし見つからない。見つからないんじゃない。見えていない。滑稽だ。かなりコメディだ。人生って、何?2015/06/07
こはる
3
本当の地獄は、つらく悲しく苦しい日々を一生生きていくこと。自殺して逃げちゃおうなんて虫が良すぎる。確かにそうだな、と思った。住田君の「偉くない人はなるべく世の中にあわせましょう」という台詞にも頷ける。アーティストじゃない限り、社会に出て働くのならば奇を衒った行動はそんなに簡単に許されるものではないから。凡人は凡人らしくという事なのかな。2014/10/06