内容説明
幾多の激戦を経て、ついに打ち揃った百八人の好漢たち。一場の夢と終わった慕わしい梁山泊を後にして、宋江の指揮下、彼らは何のために戦かうのか。
感想・レビュー
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オルガ
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第四巻。朝廷への帰順、そして梁山泊の放棄。水滸伝で一番の矛盾点といえる帰順をどう描くのかと思っていたら宋江の独断と泣き落としで押し切ったか。童貫が実は忠誠心あふれる武人として登場したのにもビックリした。お気に入りは二度目の招安状を受け取ったときの好漢たちの反応。感動しているのが宋江だけというのがなんともねえ2014/04/14
towerofthesun
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水塞を出てなんだかんだ官軍になってしまった梁山泊軍。とにかく首領の宋江が情緒不安定すぎる! 官軍としていいように使われ、北へ南へ賊軍討伐に駆り出されるが、ちょっと待て、そもそも自分たちも世直し軍を称していたじゃん。この辺り、まさに勝てば官軍負ければ賊軍の理屈が幾重にも重なって興味深い。そして、百八の星たちがポロポロと剥落していく物悲しさ…。2021/05/17




