内容説明
帥の宮との直接対決を決意した瑠璃姫は、守弥や煌姫と手を組んである計画を立てる。新三条邸の人々を「子宝祈願」のために大和の帯解寺に行かせて、その隙に帥の宮をおびき寄せる、というものだった。すべてが予定通りに進行するように思われたが、帥の宮はこちらのウラをかいて、いきなり瑠璃姫のところに乗り込んで来る。しかも、初めて対面した帥の宮は、あの鷹男の帝にそっくりで…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
万葉語り
33
シリーズ7作目。30年ぶりの再読は続く。帥の宮憎しで動いていた瑠璃姫と本人がとうとうご対面をする巻。恐れ多くも畏き当たりの相変わらずな行動は、ストレートで強く明るい瑠璃姫を懐かしんでのこととはいえ、瑠璃姫は収まらず。高彬や藤宮様が心配するのもよくわかる。2018-222018/02/03
フキノトウ
28
高彬乱心の原因が分かり、すっきりしました。帥の宮の狙いは何だろう。瑠璃姫のお腹を殴った理由がもしそういう事ならば、恐すぎる。2018/09/12
はるき
22
今度の敵は宮様!?瑠璃姫に懸想する将来有望な公達の存在にヤキモキする高彬と暗躍する女達の構図で5巻はスタート。瑠璃姫は今回も七面六臂の活躍だけど、帥の宮様は中々手強そうだぞ?将来の子供の誕生が即、宮中の権力闘争へと発展する名門遺族。きな臭いからこそ面白い。2016/08/03
鈴
20
とうとう帥の宮登場。なんか敵意むき出しでがっかり。また新たな問題勃発というとこか。煌姫、なかなかいいやつだ。見直した。このシリーズは読みやすく、短時間で読了できる。10代女子にウケてたのがわかるな。2012/06/03
はなん
19
再読)うん。やっぱりこうして瑠璃姫が半端ない行動力で動き回り始めると物語が一気に色をつけて華やぐなあ。それにしてもどっちを向いても極端な性格の方々。昔はまともだと思って読んでいた高彬にしても、かなりカタブツ方面にずれてるし守弥はもうとにかく高彬さえご機嫌麗しければ等の本人を騙すこともOKだったりするし、今回読んでいたらふと。瑠璃姫一番まともか!?と恐ろしい感覚に陥りそうになりました(笑)さあ加速して6巻に進みます。そして新作あとがき。今回は非常に興味深く読みました。手をいれる意味。なるほど。2014/07/14