内容説明
完全新作!修羅の道を行く女と影の男。関東荒野の色里に身を寄せた一人の美女、極楽太夫。その正体は、かつて織田信長にもっとも信用され愛された狙撃手だった。関東に勢力を広げる関東髑髏党の首領・天魔王の暗殺を企てていた矢先、天魔王から意外な事実を知らされる…。奇しき縁で結ばれた熾烈な戦いの幕が開く。
著者等紹介
中島かずき[ナカシマカズキ]
1959年、福岡県生まれ。舞台の脚本を中心に活動。85年4月『炎のハイパーステップ』より座付作家として「劇団☆新感線」に参加。以来、“いのうえ歌舞伎”と呼ばれる物語性を重視した脚本を多く生み出す。『アテルイ』で2002年朝日舞台芸術賞・秋元松代賞と第47回岸田國士戯曲賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けいこ
15
舞台は未観賞。天魔王が人間味があって惹かれる場面もあったし、少し笑える場面もあって良かったです。舞台はこれに殺陣が入るわけだから、想像するだけで面白そう。早く映像化して欲しいです。2018/03/17
arisaka
7
完全新作、物語の大筋は変えず主人公を変えるという荒技をやってのけた一作。千秋楽の余韻の中読んだので、いろいろ思い出してぐっときた。特に新感線の芝居の場合、役者さんへのアテ書きが多いので、この戯曲も極楽太夫・天海祐希さんあってこそ。「ここからが始まりだよ」一番最後の物語の一番最後のセリフ。最後の髑髏城であり最初の髑髏城になる。物語の転生。また次の髑髏城で待っている。2018/05/31
ゆま
2
3.4.5月只管読み続けた。 観劇日もそれ以外も毎日持ち歩いた。 戯曲にはこう書いてあるけど、ここ変えたんだな、とかちょっと増やしたなっとか公演時間の変更があってから、このセリフ無くなっちゃったな、って。殆ど教科書感覚。 今でも戯曲を読むと楽しかった日々か蘇ってちょっとだけ切なくなる。 何より、あとがきの中島さんの、、、いや、新感線のゆりちゃんへの愛に泣いた。 ありがとう、天海祐希半世紀記念をやってくれて。 2018/03/19
辺野錠
0
あらすじは従来のバージョンと大体同じだが登場人物は物凄く再構築されて別物になっていてリブートと言うかむしろリ・イマジネーションという趣。主人公が捨之介じゃなくって極楽太夫なのが新鮮。カンテツのエキセントリックさが強烈だったので舞台版も気になった。2018/06/10
Fusa Ichi
0
お芝居を観たあと、戯曲を読みました。 舞台のイメージが蘇り、また観に行きたくなりました。2018/04/14