内容説明
帥の宮の陰謀をすべて暴き、出家することを約束させた瑠璃姫。事件は終わったかと思われたが、心のどこかにひっかかるものを感じていた。帥の宮が最後に残した謎の言葉――「もっと早くあなたと出会うべきでした」というのはどんな意味があったのか…。真相を解明しようと、再び奔走する瑠璃姫が得た衝撃の事実、そして追い詰められた帥の宮の最後の切り札とは…!? <帥の宮>編、完結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
万葉語り
34
シリーズ全巻再読終了。やっぱり高彬はすばらしい。リアリストで優しくて強くて賢くて。瑠璃姫がいるからこそその素晴らしさが引き出されるのだろうと思うと、ベストカップル賞ですね。10冊買うの2回目だったけれど、もう手放さないでずっと愛読したい作品です。2018-282018/02/04
はなん
24
再読)「あなたは見事な姫だった」同時に見事な作者だった、と。あとがきを読んで強く思います。それが過去形で書かなくてはならないことがとても悲しい。氷室冴子先生がもし今もまだご健在だったならば、きっと第二、第三の瑠璃姫や高彬、由良姫やあき姫、鷹男、藤宮、大皇の宮…生き生きとした平安京の人々を描いてくださったのだろうな。本編もここでお終いは当時とても残念だったけれど。物語と関係ない感想になってしまったかな。2014/07/19
しゅわ
24
【図書館】氷室冴子さん再読まつり!として、あとがき&イラスト目当てに新装版をかりてきてみました♪ 瑠璃姫の胸騒ぎから一転、怒涛のラストへ一直線!です。もうただただ高彬がかっこいい! 子供っぽい年下旦那様だったけど、男前になったねぇ♪と嬉しくなります。 大好きだったシリーズもここで終わるとは思わなかったです。もっともっと読みたかったなぁ2013/06/02
鈴
21
あっという間に最終巻。あまりに切ない真相で、帥の宮たちが可哀想で、ほっといてくれたら良かったのにと、思わず瑠璃姫にムカついたほどだった。途中、高彬にもイライラさせられたが、最後は格好よく決めてくれたかな。2012/06/10
ゆきこ
14
シリーズ10巻目再読。最終巻です。怒濤の展開であっという間に読了。これまで嫉妬に狂ったりのけ者にされ気味だったりの高彬でしたが、最後にすごくかっこいい仕事をしてくれて、氷室先生さすがだなって思いました。何が罪で、何が罪でないのか…色んなことに思いを馳せた帥の宮編でした。これからも何度でも読み返したい大好きなシリーズです。2018/12/04