白狐魔記2 蒙古の波

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白狐魔記2 蒙古の波

  • 著者名:斉藤洋【作】/高畠純【絵】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 偕成社(2014/09発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784037442200

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内容説明

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斉藤洋ライフワークとなる時代小説シリーズ “白狐魔記”第2弾。一作目『源平の風』で源氏と平家のむなしい戦いを目のあたりにしたあと長い眠りについた白狐魔丸は、八十五年ぶりに目をさます。時は鎌倉時代。九州には元の船がおしよせ、日本に攻め入らんとしていた。元寇の時の様子を詳しく絵巻にした『蒙古襲来絵詞』の制作者として有名な竹崎季長を、今回はもう一方の主人公にたて、斉藤洋ならではの時代ファンタジーが展開される。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

わっぱっぱ

35
わお、竹崎季長!!こんな風に描かれる彼を読むのは初めて。実に魅力的な人物になっている。八五年の眠りから覚めたきつねは、相変わらず出世や報酬のために殺し合いをする武士に怒りを覚える。その真っ直ぐな心の愛おしいことよ。しかし純粋とは盲目でもあるのだなと、これは大人だからわかること。まだ仙人さまの憂いを理解するには至らないきつね。至らないで、そのままでいて、と願ってしまうのは私の我儘か。すっかり子を持つ親の心境(推量)である。次に目覚めるのはいつだろうか。そして嗚呼、早く仙人さまの笑顔が見たい。2017/10/01

chiaki

31
85年の眠りから覚めた白狐魔丸。時は北条家が実権を握る鎌倉時代。縁あって探題北条時輔の家臣市谷小平太と親しくなるも、北の探題による夜討ちに遭い小平太を喪う。白狐魔丸は、小平太の最後の頼みで竹崎季長に絵を届ける旅に。そこで2度の元寇に巻き込まれる。ブルテ・チョノがなぜ白狐魔丸を知っているのか、古い友とは誰なのか気になり一気読み。まさかそんな説があったとは!初めて知りました〰。主人のために自らの命を捧げる武士、領地を取り戻すために命を的に戦う武士…。白狐魔丸が毛嫌いしているはずの武士の"人間"に魅せられます。2022/03/15

ニンジン

31
シリーズ2作目 蒙古襲来の話ですが、あの有名な説を元寇と絡めてそして嵐が起きた事も上手いこと考えてるなと思い子供心に返ってワクワクできました。 とはいえ、やはり武士の世の中。残酷に奪われてしまう無情も大袈裟ではないけれどしっかり描かれていました。 無駄な殺生ばかりする武士を嫌いながらも心を通わせられる武士がいれば生真面目な白狐魔丸はどうしても関わってしまう…。優しすぎる彼だからこそ疲れて眠ってしまうのかなと思ったりしながら、彼が次に目覚めた3巻も読もうと思います。2022/01/30

りらこ

22
第1作目は未読だが、きちんと説明されているのでつながりも分かりやすく、面白かった。武士は嫌い、命を奪い合うのはどんな理由があっても愚かだと思いながら、人間に感情を移入し、図らずも敵味方の見方をしてしまっている。そしてそこにまたブレーキをかける。また修行が好きだというのも面白いし、何も知らなかった、知ろうとしなかった頃との比較を自分でしていて、知恵を得ることが生き方に及ぼす影響についても深く書いてある。子ども向けという本だけど、大人にも深い。2022/07/17

さら

22
このシリーズは白狐魔丸が人間とは何ぞや、武士とはどういう生き物なのか、ということをその人物に関わりながら考えていくところが良いのです。主人の為に命を投げ出すということに何故なのだろう、とか兄弟で争うのは何故なのか、地位や権力争い、主君の絆など動物にはない人間の生き方について白狐魔丸は自分なりの答を見出そうとします。争いを好まない白狐魔丸が、戦に巻き込まれていき、歴史上のさまざまな人物と関わっていく…。今回は元寇のことが書かれて、興味深く読みました^^2013/05/19

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