内容説明
中部太平洋に来襲する米海軍を艦隊決戦で邀撃、撃滅せよ――呉軍港に勇姿を現した帝国海軍の悲願、八八艦隊。旗艦「長門」以下、世界最強の一八インチ砲を備えた「伊吹」級四艦を含む一六艦がついに完成したのだ。昭和一六年末、優勢な戦艦部隊を頼みに、日本は太平洋戦争に突入する。一二月九日、マーシャル群島沖。連合艦隊は洋上の覇権を賭け「サウスダコタ」率いる米艦隊群を迎え撃つ。巨砲相撃つ死闘の行方は……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さすらいの雑魚
24
IF戦記の名作と言えば本作。現実世界ではワシントン体制下で頓挫した八八艦隊計画が完遂された大艦巨砲主義全盛の仮想世界での太平洋戦争を技術的な考察と戦略戦術の思考実験を重ね描いた架空戦記ってより第二次世界大戦を題材にしたハードSFの傑作。ほぼハヤカワ青背😁貧しい帝国が弱肉強食の世界で生き延びる切札にと国力の限りを投入し完成させた戦艦8隻巡洋戦艦8隻を基幹とする八八艦隊≒連合艦隊が圧倒的物量の米国艦隊と一進一退の激戦死闘の果てに力尽き滅びゆくさまをロジカルにロマンティックに謳い上げた全5巻中の第1巻 栄光
熱東風(あちこち)
2
巷では軍艦を萌えキャラに擬人化したものが流行っているそうだけど(試しにアニメを見てみたけど、あれはあれでまぁまぁ面白い）、これはずっと前に書かれた作品だ。この辺りの戦史はよく知らないので、どこまでが史実でどこまでがフィクションかよく分からないまま読んでいるが、筆致もしっかりしているし、とてもリアリティが感じられる。軍艦や戦闘機には詳しくないのだけど、それでもとても読みやすい。次巻以降も楽しみだ。2015/01/18
おーえす
2
浅学なもので、どこまでが史実でどこからがフィクションなのかいまいち分からないが、面白い。1巻(1941年)の段階で金剛と山城・扶桑が沈んでるあたり、今後八八艦隊がメインになってくるのかなと思う。伊吹とかは史実にはなかったのね。まあとにかく嶋田繁太郎の小物っぷりがなんとも際立っていた。この巻のポイントはやはりマレー沖海戦になるのか。ここで大艦巨砲主義から脱却できなかったというのが今後繋がっていきそう。2013/09/27
アルクノ詩＠サクラノ詩攻略開始
1
横山信義氏の出世作。 史実で成しえなかった、戦艦8隻、巡戦8隻を主力とする「八八艦隊」の栄光と凋落を描く。 1巻は米ダニエルズ・プランにて建造された戦艦群と、マーシャル諸島近海にて艦隊決戦が行われる。その結果やいかに。2016/01/05
user
1
嶋田繁太郎がますます嫌いになったw2014/03/15
