内容説明
日米双方が手酷い打撃を蒙ったトラック沖の総力戦から三か月半。工作艦による最前線下の修理で早くも態勢を建て直した米海軍に比し、「大和」を始めとする連合艦隊主力は呉軍港にドック入りしたままだった。焦燥と苦悩を深める古賀司令長官ら首脳部を嘲笑うかのごとく、米艦隊は進行を開始した。絶対国防圏サイパンを死守せよ――大本営の厳命に、主力を欠くGFの探りうる策は、航空機による戦艦撃沈のみ。命運を賭して出撃する戦爆連合の成否や如何。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おーえす
1
ついに神風特攻隊が登場。来るべき時が来た。ここまで来るともうどう頑張っても状況は覆せそうにない。零戦ももはや無敵ではなくなったし、圧倒的国力の差を見せつけられる。次巻で太平洋戦争は完結する。どういう結末を迎えるのか。2013/10/01
熱東風(あちこち)
0
本当にこのシリーズ、面白い。今回はどちらかと言えば、米軍の方が主人公っぽい印象。特攻を思いつき、実現すべきか大西が苦悩する場面では、あまりの絶望感に、脳内で『パリは燃えているか』のメロディが流れ続けていた。次巻で最終。どう話が展開するのか楽しみ。2015/02/14
Gulico
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最後のあだ花ってところか。そういえば陸軍いたなって感じ2009/07/16