内容説明
村上美弥子は遺体に修復を施す日本人初のエンバーマーだ。職業柄並大抵のことでは動じないが、それにしても今回の依頼は悲惨なものであった。東北地方の山中で飲料水メーカーのD社所有のヘリコプターがペンションに激突し、多数の死亡者が確認された。現場に出張した美弥子は想像を絶するような仕事を見事に成し遂げるが、ヘリコプターに搭乗していたD社の技術者・天草耕司が自殺を図った可能性があることを警察から知らされて……。大好評EMシリーズ第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とことこ
3
多分事件より仕事の作業部分の方が興味を持って読めると思う。でも事件が絡まないと進まないか。それにしても今回の事件はなんかやりきれない話でした。2012/02/03
みやぎ
1
前の巻も思ったが、エンバーミングの描写の細かさに対して事件があっさりしすぎている。真鍋とかは銃殺された遺体へのエンバーミングが書きたくてシーンが増えたんじゃ…。彼氏の成瀬も(個人的に)影が薄いしエンバーミングのシーンだけ見たい。2019/03/16
まぶりな
1
EMシリーズ第二弾。今回も、美弥子が手掛けるエンバーミングの処置シーンは言うことなしに読み応えがあり満足したが、ミステリーとしては、盛りすぎな感じが否めなかった。ヘリ墜落の真相だけで十分だと思ったのに、更に少女誘拐殺人まで絡めるのは無理があったような。2015/10/19
フタ
1
事件とか起きなくていいから、ずっとエンバーミングしていてほしい。そんなことを願うのもアレだが。2009/07/16
天翠
1
この職業はもっと認知度が上がって、支援されるべきだと思う。2009/01/05