内容説明
井沢史観の原点がここにある!歴史の真相を見抜きたかったら、これまでの「歴史学」の見方をすべて捨てよ。歴史ミステリーの名手である著者が、鋭い観点で神話の時代から21世紀までの事柄を綴ったエッセイ集。隠された日本史の裏面を暴き、現代の病巣を明らかにする会心の一冊!
目次
1 恐るべき「正義」と「常識」の実態<br/>2 歴史の真相を見抜く眼<br/>3 現代に巣喰う古代の呪縛<br/>4 天下人たちの共通項<br/>5 歴史ミステリーと歴史観
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
75
39のテーマで歴史考察風エッセー集。様々なタイトルで著者の歴史観・社会の考察などを志向した1冊である。しかし、井沢氏といえば、”言わないでおこう”、逆に”口先だけにしておこう”という『言霊』信仰や、”触らぬ神に祟りなし”、”恨みを残して亡くなられた方は神として祀ろう”の『怨霊(御霊)』信仰、”臭いものには蓋をしろ”、”汚れたものには触らない”の『穢れ』。”汚れてしまったら水に流して清めよう”そして〝無かったことにしよう”という『禊ぎ』。この4つで話はまとまってしまう。さすがにここまでくると食傷気味である。2016/04/07
金吾
24
題名ほどのインパクトはありません。井沢さんによる歴史関連のエッセイです。穢れの話はよくわかりました。2023/01/27
まさやんやで
7
★★★☆☆audiobookで読了しました。かなりお古い本だと思います。著者の作品はあまり読む機会は無いですが、読んだら読んだで面白いなと感じる。時代背景もよく分かって、良いかもしれない。2021/11/07
けせら
7
特に驚くような内容はなかったかも。最後の方は、なんたら紀行みたいな内容になり、本来ならそういうのも好きなんだけど、この方のエッセイにはあまり興味がわかなかった。2021/06/24
おかポン
1
『逆説の日本史』シリーズ等の井沢元彦先生の歴史エッセイ集的な一冊。史学の教授ではなく作家の先生らしい事実とそこから着想できるストーリーの組み立てが読みやすさを引き出している。2020/11/30