内容説明
争乱のニーヴァンを後に旅に出たアシュラウル一行は、アマラン王国の末王子が領内で消息を絶ったとの噂を耳にする。不思議な力で魔道王国の脅威から国を護るという王子ルシュエス──。新たなる獅子王の陰謀か? 事件の裏に謀略の臭いを嗅ぎ取ったアシュラウルは、王子を救うべく怨霊巣くう魔都へと乗り込んで行く!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ときわ
5
この大陸に来てからのアシュラウルはただの旅人、危険なことをやったとしても気まぐれ、暇つぶし、という気持ちだった。ニーヴァンでの出来事で彼にとっては不本意だったかもしれないが「旅の仲間」としてダナスターンも加わった。そんな他人事っぽい気持ちがこの巻で一変した。アシュラウルにとって、庇護する弱きものを害されることは堪えられないこと。カイムジュサ帝国の妖魔の王バシュマハドとダリュワーズ皇帝がそれをやった。アシュラウルに戦いの気持ちを起こさせたのだ。これはもしかしてジャハアト神の謀なのかな。2020/03/28
てふてふ
0
再読。 イキュエがアシュラウル達に加わる。 この巻でバシュマハドとの長きにわたる戦いの火ぶたが切られた。アシュラウルにそれを決意させた理由が、いかにも彼らしく切ない。 しかしあのアシュラウルを「おじちゃん」呼ばわりするとは(笑)幼子とはなんと最強か。2011/07/13