内容説明
日本人の言動を支配するのは、宗教でも道徳でもない。“言霊(コトダマ)”というものが日本人を縛り、それゆえ日本人は独特なのだ。果たしてその正体は? 稀有な日本人論として貴重な一冊。
目次
序 いま、なぜコトダマを書くか<br/>第1章 コトダマと言論の自由―今も消えていない「敵性語追放」<br/>第2章 日本史の中のコトダマ―「言換え」という名の事実隠蔽がもたらすもの<br/>第3章 戦争とコトダマ―リアリズムの欠如がもたらす悲劇<br/>第4章 契約とコトダマ―「有事」を想定しない契約の危険<br/>エピローグ コトダマをどう克服するか
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
79
『言霊』といえば、井沢。井沢といえば『言霊』、といわれるぐらい同氏をメジャーにした一冊。『言霊』について書した、最初の本書であるだけに、非常に力の入った力作。これでもか! というくらい日本人が、『言霊』信仰に毒されていることを、耳にタコが出来るくらい…… 、この場合、目にウロコが生えるくらいとした方が正解か? 繰り返し繰り返し、執拗に具体例を挙げて述べている。でも、いまどき、「雨が降る」といって、本当に雨が降ったとき、「お前のせいだ」なんて、冗談ではいうかも知れないが、本気で怒る奴がいるとは思われない。2015/11/24
金吾
19
○出版当時に読んでそのとおりと思ったことを記憶しています。言霊信仰は私も含め、周りの人や社会にも未だに根付いており、その結果論理的思考が妨げられ、情緒的になっていると感じます。2025/05/12
フリスビー
8
「○○なんて言うな! 縁起が悪い」「お前が○○って言ったからこうなった」など、日本人が当たり前だと思っていることが、言霊信仰という宗教から来ていることを看破した名著。こうした思想は文芸・思想の分野では言い方向に働くが、科学などの理性的な分野には悪影響という説は、今となっては?という部分はありますが、日本人論の必読書であることに変わりはありません。ここから発展した良書も多いです。
arianrhod
7
眠くなるかなと思いつつ読み始めましたが、言霊という切り口でこんなに面白いとは思いませんでした。ことに後半は面白かったです。2014/10/14
ヤス
6
井沢さんは世の中の人が「なんとなく感じているが上手く説明できないこと」を非常に明快に説明される。 悪いものをみせずに育てるのではなく、悪いものは悪いと教えるのが教育。 戦争があるから軍隊ができるのであって、軍隊があるから戦争が起きるのではない。 なんてのは、全くその通りなのですが、その認識は20年近く前からあまり変わっていないですね。2013/11/26
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