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内容説明
新人コミック大賞入賞作「連絡船奇譚」を始め、「メリーゴーランドへ!」「夜に散歩しないかね」「掌の歌」「からくりの君」収録の初の傑作短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
36
藤田和日郎氏のデビュー作「メリーゴーランドへ!」と デビューのきっかけとなった入選作「連絡船奇譚」がおさめられた記念すべきコミック。「からくりの君」と「掌の歌」は、のちの名作「からくりサーカス」の前身となる作品のようです。「夜に散歩しないかね」も面白いです!藤田和日郎は昔から藤田和日郎なのだな〜。2017/07/10
白義
12
「夜に散歩しないかね」ミステリーとしての完成度も高く、闇に生きるヒーローを描きながら安心する結末なのもあってかなりオススメ。人情もの、伝奇もの、拳法もの、どのジャンルも琴線に触れる内容で凝縮された密度がある。「からくりの君」はかなりプレからくりサーカスでヒロインの動機とかもリーゼロッテを思い出す。一貫して描きたいもの伝えたいものがあるのを感じる2013/06/15
GM職員
11
『うしおととら』と前後して出版された短編集。収録された5作品のうち2作品をサンデー掲載時に読んだのは、ちょっとした自慢です。『からくりの君』は、後の『からくりサーカス』のパイロット版なのでしょうね、シンプルなカッコよさが魅力。『連絡船奇譚』や『夜に散歩しないかね』の怪談じみた導入部なんかは、藤田さんが好きなもの丸出しって感じがして僕も好き。また多くの作品の根底には、やっぱり潮の「泥なんてなんだい」や「勝てないかもしれない、でも負けてやらねえ」に代表される、クソ度胸と意地でも笑って前を向く姿勢を感じます。2018/03/02
のれん
9
作者初期短編集らしく、その荒々しさと作風の一貫性に驚くばかり。 影を背負った男が子のため、世のために力を振り絞るというのは義侠に通ずる美しさ。まさしく男の背中というべき印象。 一番のお気に入りは『掌の歌』。回想形式で演劇っぽい感じだが、構成が良く、上記の義侠らしさが前面に出されている。今も昔も少年の憧れはこういう男じゃないだろうか。2020/07/24
Toshi
6
紀伊國屋新宿店で偶然出会う。漫画あまり読まないので作者を知らなかったけど、検索してみるとたくさん書いてはる。最近の人なのに少し熱くて懐かしい感じも、面白かった。短編集、からくりの君がベスト。2018/09/01