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内容説明
身の安全を慮って、シロは藤村・沢田が保護していた。一方、クロはシロのいない寂しさを紛らわすかのように、暴虐を繰り返していた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fu
18
映画「レ・ミゼラブル」で「home」の単語が度々使われていたが、マリウスにとって帰るべき場所は自宅であり、ジャンバルジャンにとっては神の御許だった。作中に、リンゴの木、蛇、ノアの箱舟等、旧約聖書を想起させるものが登場するせいか、ネズミが、やっと神の御許に呼ばれたと微笑むジャンバルジャンと重なってみえた。生傷絶えず、心を失いそうになりながら生き抜く子供とヤクザ。生きるとはなにか、を考えさせられる。そして、シロとクロの「帰る場所」はどこなのか。彼らが還りたい懐かしい場所とは、母胎、羊水ということだろうか。2016/08/21
とんかつラバー
9
割とファンタジーげな世界だが、かなり暴力的な描写も多い。シロとクロの関係がツボな人が多いと思う。ラストはゴリラのゴンゴンの話を思い出した(こっちが先?)関係ないけどアニメ化されて話題になった時、貸してくれって言われて貸したらそのまま借りパクされた。物を返さない奴とは付き合い切ったほうがいい。
Tomoichi
9
なんて言っていいのかわからないけど、なんかスッキリ。2022/08/19
多田幾多
9
クロとシロ。違う二人だが、それでも心は誰よりも通っていた。二人が手をつなぎ、シロが「安心、安心」というところが一番良かった。2013/04/07
ゆうか
7
どこか狂気が満ちた作品。背景の建物が変に曲がってたりして、そういう所からも感じ取れる。殺戮とした街の中で唯一希望のような存在として描かれるシロ。そして、そのシロの存在を誰よりも必要としているクロ。表向きは分かりやすく、読みやすいんだけど、裏を理解しようとすると非常に難しい。こういう表と裏を持ち合わせた、不思議な漫画は新鮮で面白かった。にしても、お気楽坊主だと思っていたシロが、こんなに賢い子供だったなんて… クロはもはや無敵のような強さだし。つくづく、彼らは凄い。2013/01/27