内容説明
妻の裏切りに心を狂わせたシャハリヤール王は、一夜に一人の処女をはべらせたあげく殺していた。これに心を痛めたシャハラザードは、みずから王のそばに上る。聡明な彼女の語る話の面白さに王は毎夜、殺すのも忘れて聞き入り、千一夜目に達したときには、ついに王の心は温かく溶けていたのだった。東西のあらゆる物語の中で最も多くの驚きと不思議に満ちた大ロマン。定評あるマリュドリウス版からの個人全訳に詳細な訳註を付す。
目次
アッラーの望みたもうところ也
千一夜物語
商人と魔神との物語
漁師と魔神との物語
（イウナン王の大臣と医師ルイアンの物語 魔法にかけられた若者と魚の物語）
荷かつぎ人足と乙女たちとの物語
斬られた若い女の物語
美男ハサン・バドレディンの物語
せむし男と、仕立屋、ナザレト人の仲買人、御用係およびユダヤ人の医者との物語
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あかつや
1
ずいぶん前に揃いで買ってようやく読みはじめる。文化や時代の違いが相乗効果を生むのか、時折吹き出してしまうほど面白い。同じような話も多いが、それが繰り返しの可笑しさともなっている。いちいち心に浮かぶツッコミが、あまりのことについ口に出てしまい、それもまたフフフと笑えてしまう。ともあれ結婚初夜ににらをたくさん食べるのは現代でもよくないと思った。2018/01/30
tako
1
「なんとあなたのお言葉は優しく快く、そしてなんとこのお話は、楽しくおもしろいのでございましょう。」でも長いのでさすがに飽きて来ます。2016/01/25
さとちん@脊椎オパ3/10参戦
1
高校時代に読みました。担任の先生に『千一夜物語？エッチなの読んでるね〜』と言われ確かにエッチだなしかもマンネリだなと思いつつ数巻読みました（笑）。
ちゅっちゅちゃん
0
ずいぶん前に買って全巻そろってるけど、はじめの数巻で何度もギブアップしてる…今回は読みきるぞ♪2013/04/26
cya
0
昔の話で、人から人へと伝えられた話を自分も読んでいるんだなと思うと感慨深いです。 おおらかで残酷で、人の気持ちを充たすものの描写がうまいなあ。 いろんな人の訳があり、他のも気になります。 2011/06/30
