内容説明
大坂城! この難攻不落の巨大城に、不平不満の牢人がぞくぞくと入城して、関ヶ原以来15年の泰平はいま、風前の灯の危うきに瀕している。「時こそ今!」は、ひとり大坂方だけの掛け声ではない。戦国の猛者(もさ)なら一度は抱いた野望だ。わが独眼竜政宗の胸中にも、ふたたび天下取りの野心が焔(ほむら)を上げ始めた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
50
関ヶ原で得た太平から15年、改めて風前の灯の危機にある大阪城。政宗も再び野心を抱いたことでしょう。大阪の陣の火蓋が切って落とされようとしています。再びの天下取り。家康側から見ると何だか哀しみすら感じます。2023/02/15
優希
49
遂に大阪の陣ですか。関ヶ原後の泰平は火の灯火。天下取りの野心再びです。徳川の視点で描く大阪の陣。政宗もまた再び天下取りの野心が灯ったようです。2022/04/09
koba
24
★★★☆☆2012/10/31
ちび\\\\٩( 'ω' )و ////
21
戦国末期。秀吉亡き豊臣対徳川。形勢は完全に家康方にあった。だが風前の灯火の豊臣側にも、名声や一攫千金を夢見る大名や武将、流れの浪人達が決戦の地・大坂城に集まる。また、政宗も己の天下統一を目指し、反乱の機を虎視眈眈と伺っていた。そして時は来る大坂の冬。兵力、団結力共に圧倒する徳川に軍配は上がる。しかし家康は豊臣家存続を決める。箴言する政宗に家康は「過去数々の先輩大名が、滅ぼしては滅ぼされる因果を歩んでいる。滅ぼしてはいけない。恨んではいけない。戦争は戦争しか生まない」と。2020/04/19
SEの読本
20
真田丸ロスから積読解除。大坂冬の陣とそれまでの経緯が徳川目線から知ることが出来て良かった。政宗の物語なので真田幸村の件はサラッと流れるが、それでも知略と決断力が長けていることを特筆されているのはさすが。秀頼の描写も真田丸とは大きく異なりまさかの巨漢だったとは。違った目線で見ると歴史は多角的な見方が大切と改めて気づいた。7巻へ2017/01/12