角川文庫<br> 麻雀放浪記(四) 番外編

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角川文庫
麻雀放浪記(四) 番外編

  • 著者名:阿佐田哲也
  • 価格 ¥594(本体¥540)
  • KADOKAWA(2013/09発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041459546

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内容説明

4年前に博打から足を洗い会社員となった坊や哲は、出張先の北九州の雀荘で李億春という玄人に巡り会う。李は哲を一流の玄人と認め勝負を要求するが、彼はいまいちその気になれない。東京に戻った哲は、ドサ健から相棒を頼まれ麻雀を打ってみるものの、思うように牌が操れない自分に気づく。しかし、麻雀の世界だけで生き続ける李、ドサ健への感傷を捨てきれない哲は、彼らにもう一度闘いを挑む。麻雀打ちとしてしか生きられない不器用な男たちのせつないラス半。麻雀放浪記最終章。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雲國斎

19
昔の知り合いと雀荘で出会って,知ったかぶりするそいつをけちょんけちょんにやっつける場面があったような。3巻だったかな。わくわくしながら読了しました!1979/12/25

太田青磁

15
他の定職で入る金をタネにして打っている連中は、博打打ちではなく、ただの旦ベエである・日本人ちゅうのは、小細工が好きな人間じゃわい・相手の言葉に耳で貸さんと、おのれの麻雀を打て!・ブウといって腕一本か。一回勝負やな・君は恐縮しながら図々しいことをやる男だね・だがね、足を洗ったために、僕はどうにか今日まで生きてこれたよ・ただ、お前が最初、マルエイをやったとき、六万円握ってずらからずにつきあってくれた礼金だ・俺は沈むのは嫌いだ・金で精算しなくたってよかばい―・みろ。やったって、どうせケリはつかねえじゃないか2014/04/15

デビっちん

6
番外編というだけあって、坊やは殆んど傍観者としての登場となり、謎の三国人とドサ健を中心に物語は展開していった。誰かが何か仕事をやったとき、その分の視線がへるため、その時がこちらの仕事をするチャンスでもある。毎日触れて感覚が鋭くなっていると、何となくイヤな感じがわかる。ただし、その感覚は毎日使っていないと錆びついてしまう。全4巻読んだけど、最初の青春編が一番面白かったかなー。本でも映画でも、最初が一番面白いと思うのです。こちらが仕込みをするときは、相手も何か仕掛けているのでは?2015/12/06

mun54

4
壮絶な話だった。強烈な個性のぶつかり合いで命をかけた真剣勝負。 自分にはとても出来ないが、少しあこがれを感じた。2012/11/28

桜井青洲

3
番外編とう題がつくだけあって、主人公が坊や哲ではなくメインで動くのが親指トムこと李億春とドサ健の物語。戦後の日本が少しづつ落ち着きだしている背景から博打打ちにも変化がしてゆくなかでも博打打ちとして不変的に生きる人々。どれをとってもキャラクターが凄く活き活きとして面白い。終わり方も青春編のようにどこか清々しい。2017/03/13

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