内容説明
「誰も詩など聞いてはないし」/この世界がみな作り物なら/港につながれたサーカス団の/あの船に乗って/流れてゆこう/パノラマ島へ帰ろう ――「パノラマ島へ帰る」より。血色の憧憬が生んだ、グロテスクなまでに美しい言葉の破片。各界から絶賛を浴びた大槻ケンヂ戦慄の処女詩集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
59
筋肉少女帯の熱心なリスナーというわけではないのだが、夢とか希望を前向きに歌う歌手が氾濫する中で「ムツオさん」とか「踊る赤ちゃん人間」「人として軸が~」等の一癖も二癖もある曲は隠花植物みたいな生活をする我々にとって非常に刺さるものであった。というわけでオーケンの詩集である本書の中にも刺さるもの多し。乱歩とか電波少女、グロテスクの中にも美しさがあり、我々捻くれ者の好物てんこ盛りといった感じか。一編一編をゆっくり味わいたくもあり、続きが気になって手が止められなくなり、と満足のいく読書でした。人を選ぶだろうけど。2026/06/15
『よ♪』
38
詩集です。独特な世界感。時にやさしいですが全体としては"屍臭"を感じる作品。("詩集"だけにっ!)気に入ったフレーズ、ひとつご紹介します。『猫にはみんな/当りとはずれがある/小さな舌の裏/それは書いてある/僕の子猫/やっぱりハズレたけれど/仲良くやろうね』やさしい感じですね。今日の気分だとそうです。W杯初戦、コロンビア戦勝利記念ですから♪2018/06/19
shio
32
このところ大槻ケンヂのイベントが続いて嬉しい!!新刊詩集『幻と想』サイン本お渡し会に行く前にちょっとずつ読んだ1st詩集。この辺りの歌詞はほぼ知っているけど、詩として読むとまた違う味わい。詩だけでも、ストーリー性があって世界観にどっぷり浸れます。「おまけの1日」哀れな人生の最後に、1日だけプラスされたら、どうする?結局何もなく終わっちゃう虚しさ。「ぼくの人生こそおまけのようなものだったな」どことなくユーモラスで好き。「恋人よ逃げよう世界は壊れたおもちゃだから!」は山瀬まみへの曲だったんですよね。意外。2026/05/06
アノニマス
8
曲を殆ど聴いたことがないので普通の詩集として読んだのですが、バンドが全盛期の頃に10代だったら確実にめちゃくちゃハマっていただろうなと思いました。タイトルだけ見ると「これでいいのだ」「高木ブーの伝説」など面白おかしい印象なのに内容はわりとシリアスなことに驚きました。2023/03/10
あなた
7
オーケンが高校時代の青春だなんて、そんな俺はまるで高木ブーのやうだよ2009/07/10
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