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チベット潜行1939

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  • サイズ B6判/ページ数 361p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784946406713
  • NDC分類 222.9
  • Cコード C0029

内容説明

1939(昭和14)年、内モンゴルでの3年間の生活を経て、23歳の日本人がモンゴル人になりすましてチベットに潜入した。ラサでその青年は、ダライラマ14世の誕生(当時4歳)に遭遇することになる。極秘報告書『入蔵記』をもとにいま開戦前夜の“封印”が解かれる。

目次

1 内モンゴルの大草原にて―一九三五(昭和十)年の日本と世界(旅立ち―不安と憧れの満州へ;「野元、蒙古に行かないか」;ブリヤート蒙古族との十カ月 ほか)
2 チベット潜行―ダライ・ラマ14世の誕生(突然の「チベット潜行計画」;六十年前のチベット人の生活;山峡の過酷な旅―初めてのラサ ほか)
3 「極秘」報告書の作成―第二次世界大戦突入前夜(日米開戦と活仏の転生者探し―報告書の作成;活仏転生お託宣の顛末―一路、北京へ;着の身着のまま引揚げ ほか)

著者等紹介

野元甚蔵[ノモトジンゾウ]
1917(大正6)年3月22日、鹿児島県揖宿郡山川町浜児ヶ水(現住所)に生まれる。1935(昭和10)年鹿児島県立鹿屋農学校卒、満州に渡る。同10月アパカ特務機関にモンゴル語研究生として配属。39(同14)年2月、関東軍の要請によりチベットを目指して門司港出航。アンチン・ホトクト一行の一員として5月、シガツェ着。11月、ラサで当時4歳だったダライラマ14世の行列を見る。40(同15)年10月、シガツェを発ち、カルカッタ経由帰国。チベット滞在は1年半に及んだ。ハルピンでチベット報告書を作成後、満州国治安部分室蒙古班に勤務。44年、同分室北京駐在事務所勤務となるが日本の敗戦で45(同20)年9月帰国。以後、山川町農協に勤務。80(同55)年、鹿児島を訪れたダライラマ14世に再会。1976(同51)年から96(平成8)年まで20年間、山川町教育委員をつとめる
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hisatomi Maria Gratia Yuki

1
とうとう読み終わってしまった。戦時中の情報収集のための、身分を偽っての潜入なのだから、いつか終わってしまうのは当たり前なのだが、モンゴル人やチベット人たちとの日々をずっと読んでいたかった。とはいえ現地での日記風の記述は冷静で、ところどころスパイとしてのシビアな状況が描かれ、そこにハラハラドキドキしたことも事実。いつかモンゴル人チベット人日本人とも、身分を偽らず、思想を偽らず交流する日が来ることを強く願う。2015/11/30

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