内容説明
小さき命・人形アニメーションの歴史を体験して来た著者の集大成。
目次
人形アニメって何?(人形アニメって何?“手法の分類”)
パイオニアの時代(ロシア)(グロテスクな昆虫たち―ヴワディスワフ・スタレーヴィチ;リップシンクロ―アレクサンドル・プトゥシコ)
黄金時代(チェコ)(子どもたちのために―ヘルミーナ・ティールロヴァー;ゼマン、ゼマン!―カレル・ゼマン ほか)
本流、支流、傍流(旧ソ連アニメの人々―ロマン・カチャーノフ;クレイメーション―ウィル・ヴィントン ほか)
日本の作家(日本と中国の先駆者―持永只仁;凝視と行動―岡本忠成 ほか)
著者等紹介
おかだえみこ[オカダエミコ]
兵庫県芦屋市生まれ。1957年、慶応義塾大学文学部図書館学科卒。漫画家横山隆一の「おとぎプロダクション」を経て、東映のCMプランナーとして働くかたわら、「映画評論」の投稿をきっかけに評論活動をはじめて今日に至る。現在フリー
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感想・レビュー
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ノコノコ
2
人形アニメーションの歩みを、愛情たっぷりに書かれた一冊。2003年発行なのでその後のチェコの作家、作品は取り上げられてませんが大変読み応え有り。2014/04/29
zeroset
1
この人の紹介文は、主観が入りまくり。でも、そこが面白い。2007/01/16
齋藤優稀
0
人形アニメーションは不気味さみたいなのが自然に作品全体に出てくるのが特徴のひとつだ。たしかにこの本は主観が強くて制作年もあやふやな点があるけど、広く面白い作品を紹介してくれた。チェコ人のイジー・トルンカが『手』という作品をつくったけど、それはビートルズの映画『イエロー・サブマリン』に影響を与えたのだろうなと思った。その映画にはグローブ(GLOVE)というキャラクターがでてきた。その映画のアート・ディレクターはチェコ人のハインツ・エーデルマンだった。2020/07/06