内容説明
日本文化の粋、伝統工芸を今に担う平成職人技・人・品。
目次
竹細工(磯貝又四郎)
茨城の花火(野手保)
本染ゆかた(押田勝次)
傘づくり(根岸子之助)
前橋シルク(贄田銀之助;長岡トミ江)
押絵羽子板(西山鴻月)
江戸扇子(松井宏)
小糸の煙火(福山次郎)
木撥(都築操)
江戸漆器(西谷亮一)
刀匠(大崎繁春)〔ほか〕
感想・レビュー
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アナクマ
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人が使うモノを、人の手が作る。工芸品などの製作工程を絵解きし、添える活字で職人の人となりを紹介。92年刊◉技術は盗む「一度盗んだらこっちのもの。返せと言ったって返せるわけないからね」。大物を釣り上げたときの竿師「魚を取り込まずに竿の穂先をよーく見とけ」この姿勢。 ◉ゲストの永六輔「染み抜き職人は、技の痕跡を残しちゃいけない仕事」「三尺の板を削って三尺二寸の鉋屑」それから、職人と徒弟制度と労働法問題。◉いま、こうした聞き書き連載は健在なのだろうか。こんな地道で刮目すべき良い仕事も保続しないと。求むパトロン。2020/09/05