内容説明
ｊｕｎａｉｄａが描く宮澤賢治の世界。
著者等紹介
ｊｕｎａｉｄａ［ＪＵＮＡＩＤＡ］
ジュナイダ。１９７８年生まれ。京都を拠点に国内外各地の展覧会で作品を発表する傍ら、様々な媒体のアートワーク制作も多岐に行う。近年では主に「ＳＥＩＢＵ ＰＲＩＮＣＥ ＣＬＵＢ」のメインビジュアル、劇場版「ホタルノヒカリ」タイトルバック作画などがある。２０１２年冬には三越のクリスマスビジュアルを担当し、それらを１冊にまとめた絵本「ＨＵＧ」を出版（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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buchipanda3
105
表紙の銀河鉄道、ずっと眺めていたくなる絵の世界。静かな胸の高鳴りを感じながら、物語のあの空気感を思い出していた。著者が描いた宮沢賢治の世界はどれも堪らなかった。最初の絵は数々の作品を散りばめたもの。ダイナミックさと緻密さのコントラストにもう惹き込まれる。パラパラ捲って目に入ってきた絵に、あっこれはあの話だ、と。サガレンの山からの風との会話、インドラの天人が移動する姿、セロを弾くゴーシュの周りにいる猫やかっこうに狸に野ねずみたち。双子と蠍の大きさの違いに驚き、赤いズボンのどんぐりたちの多彩な表情を愉しんだ。2022/12/11
アキ
81
宮沢賢治の小説の一節とjunaidaの絵。「風の又三郎」「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」「セロ弾きのゴーシュ」「サガレンと八月」「注文の多い料理店」「銀河鉄道の夜」「どんぐりと山猫」「春と修羅」「水仙月の四日」「タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった」「双子の星」「けだものの運動会」「オツベルと象」「馬の頭巾」「ガドルフの百合」「蛙のゴム靴」「蜘蛛となめくじと狸」「ビジテリアン大祭」「インドラの網」「ローマンス」「虹の絵具皿」より。ほとんど知らない物語でしたがjunaidaの想像力は凄いです。2024/05/26
かさお
29
うっとりしちゃう。とても素敵。まるでノアの方舟のよう。異形のもの、人間、動物、楽器、過去、未来、全てを乗せて汽車は走る。。。宮沢賢治の作品にインスパイアされたイラスト集。3分の1くらいは、他の媒体で見た事があり、もう少し初めてのドキドキ感を味わいたかったが、あのイラストはこのお話のものだったのか、という答え合わせが出来て嬉しい。「けだもの運動会」「ペンネンネンネンネン」「銀河鉄道の夜」「サガレンと八月」のイラストが特に好き。宮沢賢治の作品はあまり読んだ事がないので、これから少しずつ読んでみたい 2024/03/11
ちゃこばあ
26
夢のように美しい本！宮沢賢治の童話の場面から紡ぎだされた絵。童話を知らなくても楽しめるけど読みたくなります。junaidaさん、知らなかったな。今まさに、京都のHedgehog Books and Galleryで「IHATOVO 02」の原画展を開催中だけど・・。飛んでいきたい！2015/08/01
ケ・セラ・セラ
24
宮沢賢治とjunaidaという異色とも思われるコラボ。賢治作品から抜粋された文に合わせて描かれた絵。心地良い文と、美しい絵と。土の匂い、風や雪、人智を超えた自然や宇宙、そんな現実と幻想の賢治の世界が、junaidaによって新たな顔を見せてくれました。表紙そのまま飾っておきたい。2022/11/09
