出版社内容情報
御厨貴氏(東京大学名誉教授)推薦
「河田節」炸裂!
防災を自らに血肉化するための最良のテキスト。
筆者の46年間にわたる研究活動は、防災、減災、縮災という学問領域の充実・拡大過程そのものであったと言ってよいだろう。それは、防災という学問はどのようにあるべきかを考えた結果ではなくて、何を求めなければいけないのか、そうするには学問に必要な要件は何かという問いの答えとして、必然的に出てきたと考えられる。しかも、延べ400回を超える海外災害調査をはじめ、国際会議への出席や発表、国際交流などを通じて、この考え方と得られた研究成果はグローバルに通用すると判断してもよいだろう。本自叙伝では、その過程を余すことなく紹介したいと考えている。(「まえがき」より)
台風が近づいてきたから、着衣を枕元にたたんで眠りなさい――。世界の防災研究の第一人者として知られる著者が、「災害文明」と「災害文化」の両輪で災害問題を解決するべく、走り続けた研究生活46年間の軌跡。
目次
少年時代から大学院修了まで
第1部 防災研究への挑戦(若手研究者としての奮闘;飛躍―広がる研究分野)
第2部 未曽有の災害から生き抜くために(途上国への災害支援―多くの困難を乗り越えて;阪神・淡路大震災の爪痕―一体何のために学問をやるのか)
第3部 新たな地平を拓く(現場と研究のあいだを結ぶ;京都大学防災研究所所長、関西大学社会安全学部学部長へ)
第4部 東日本大震災とその後(東日本大震災の衝撃;東日本大震災の教訓と取り組み)
第5部 大災害に打ち克て(国難災害への用意;災害文化を未来につなぐ)
著者等紹介
河田惠昭[カワタヨシアキ]
1946年生まれ。1969年京都大学工学部卒業。1974年京都大学大学院工学研究科博士課程修了。同大学院教授を経て、京都大学名誉教授、関西大学名誉教授、関西大学社会安全研究センター長・特別任命教授、阪神・淡路大震災記念人と防災未来センター長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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