内容説明
映えないからこそ、愛おしい 自分を見つめる17人の休日ひとり時間の過ごし方。休日のひとり時間、あなたは何をして過ごしますか?―世代やバックグラウンドの異なる17人による、ひとりで過ごす休日についてのエッセイ・アンソロジー。20~50代の会社員から自営業者まで、独自の視点と感性で文章を書く人たちに執筆を依頼。彼らがこれまでの人生で味わった孤独感とも向き合うような、魅力あふれるエッセイの数々が届きました。誰かの「映えない」休日の裏にあるさまざまな孤独に触れることで、自身の平凡な休日も味わい深く感じられるような一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケンイチミズバ
71
ここで語られるのはいい孤独です。どの人にも自分と共通する共感する部分があって、いい本に出合えた気がする。この感覚、同じだなって。一人でいる時間は素の状態。ホントの意味で自分でいる時間とも言える。その週にため込んだストレスが消える時間が一人の日曜日だな。土曜の午前は都会のスタバで、日曜の午前は郊外のスタバで読書をしてます。その後、買い物などをしてイオンで孫たちと合流する。午後からは午前中と違う自分に切り替わる。サザエさんのエンディングが月曜からのストレスを呼び起こす感覚は営業マン時代には確かにあったかも。2025/06/20
いつでも母さん
41
『孤独』イメージは一人とか寂しい・・かな。色んな孤独があるからね。ここの17名はどなたも知らない人。見知らぬ誰かの日曜日を垣間見るエッセイ集日曜日の孤独なのか、孤独な日曜日なのか・・「ひとり時間」万歳だ!各人に9 問の同じ問いがあるのも楽しかった。私は若い頃、表面的には賑やかででも心には孤独の場所もちゃんとあった。年月を経て、今は半分は孤独で形成されている気がする。嫌いじゃない。それも私の一面だ。でも、それはきっと本当の『孤独』じゃないのだろうな・・2025/07/05
だてこ
12
とてもいいエッセイ集だった。著名な人ではなく、無名の人達による、日曜のひとり時間を題材にしたエッセイ集。無名というけどみんなとても文章がうまい。私もひとり時間がないと生きていけないタイプなので、どの話も共感しかなかった。共感できる話ってこんなに心地がいいんだね。それぞれの人の日常を垣間見た感じがしてとても面白かった。2025/06/21
ふろんた2.0
5
ふつうの人がひとりで過ごす日曜日。私もそういう日が時々あるけど、ちょっと外出てみて、ちょっと誰かとおしゃべりしてみるとかはしてる。2025/06/07
らて
5
見ず知らずの人の休日の過ごし方に何故にこんなにも気になってしまうのか。ふと窓の外を見ると途切れることなく続く車の列にあ〜、みんなお出掛けしてきたんだなぁ。。と思いつつ、読書と惰眠で終わった私の愛しい孤独な日曜日が肯定されたような、仲間を得たような感覚があるのかもしれない。 そして日曜日の過ごし方云々ではないところの つい最近、自分自身も忘れかけていた奥深くに刺さったままになっていた棘の存在に気付かされるような話もあって、 あ〜、そういう時なんだな。。と妙に納得してしまった。2025/06/15
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- 〈水土知〉への挑戦