内容説明
「家康の首まで、あとすこし」島左近は勝利を確信した―。慶長八年四月。備後・山王山の合戦は、石田三成率いる東軍が家康の西軍を圧倒。勝利は目前まで迫っていた。しかし、出雲で、吉川広家と対峙していたはずの徳川秀忠軍五万が戦場に現われ形勢は逆転する。島左近ら主要な将たちが討ち死に、東軍は岡山城へと敗走した。勢いづく西軍は一気に決着を付けるべく岡山城を包囲。人質として西軍にいた三成の嫡男・重家を磔にする。東軍に残された最後の策は、大坂城にいる豊臣秀頼の出馬しかなかった。この策を成功させるために、宇喜多秀家、真田昌幸らが密かに大坂へと向かった―。
著者等紹介
尾山晴紀[オヤマハルキ]
1979年、三重県生まれ。『覇道の城』で、第10回歴史群像大賞奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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