出版社内容情報
英国が開戦に踏み切った1914年の1年間の世相を天候、政治(首相アスキスの恋を軸に)、経済(物価や生活水準)、軍事、アイルランド内政問題、文化・芸術(劇作家、文壇の動を中心に)、飛行機ブーム、労働運動、女性参政権運動(サフラジェット)、幼児殺人事件、スパイデマ騒動、志願兵、ドイツ軍の砲撃などあらゆる角度から、また政治家から庶民の視点で描写し、時代の空気を生き生きと再現した傑作社会史。
第1幕 1月から4月
チョーク・ファーム発4時14分列車殺人/首相の恋/切り裂かれたロークビーのヴィーナス /子どもたちの力/ノット・ブラッディー・ライクリー
第2幕 5月から8月
ハネムーン・イン・ザ・スカイ/予兆/アドルストロップ /夏の大騒動/どん底から逃れて/バンク・ホリデー
第3幕 8月から12月
別世界/全てが国王の僕/薄れゆく希望/戦時中の州の教区/見知らぬ者はスパイ/砲撃/すすり泣くような爆音/1914年のイギリスの背景
マーク・ボストリッジ[マーク ボストリッジ]
著・文・その他
真壁広道[マカベ ヒロミチ]
翻訳
内容説明
戦争はこうして始まった…。英国が開戦に踏み切った1914年の1年間の世相を天候、政治(首相アスキスの恋を軸に)、経済(物価や生活水準)、軍事、アイルランド内政問題、文化・芸術(劇作家、文壇の動を中心に)、飛行機ブーム、労働運動、女性参政権運動(サフラジェット)、幼児殺人事件、スパイデマ騒動、志願兵、ドイツ軍の砲撃などあらゆる角度から描写し、時代の空気を生き生きと再現した傑作社会史。
目次
プロローグ―一九一四年の幕開け
第1幕 一月から四月(チョーク発午後四時十四分列車殺人;首相の恋;切り裂かれた「鏡のヴィーナス」 ほか)
第2幕 五月から八月(ハネムーン・イン・ザ・スカイ;予兆;アドルストロップ ほか)
第3幕 八月から十二月(別世界;全てが国王の僕;薄れゆく希望 ほか)
著者等紹介
ボストリッジ,マーク[ボストリッジ,マーク] [Bostridge,Mark]
1961年生まれ。オックスフォード大学セント・アンズ・カレッジで近代史を専攻し、グラッドストン・メモリアル賞を受賞。文芸評論家、伝記作家として活動し、The Times Literary Supplement紙やSpectator誌等に数多くの論評を執筆。テレビ、ラジオにも出演している。伝記作家としては、ヴェラ・ブリテンの伝記Vera Brittain:A Life,1995(ポール・ベリーと共著)、ナイチンゲールの伝記FlorenceNightingale:The Woman and Her Legend,2009で高い評価を得ており、前者はウィットブレッド伝記賞、フォーセット賞のショートリストに選ばれ、後者は2009年のエリザベス・ロングフォード賞歴史部門賞を受賞している。『The Fateful Year:England 1914』2014は、ヘッセル・ティルトマン歴史部門賞のショートリストに選ばれている。また、2015年1月にリリースされたBBC映画ヴェラ・ブリテンの自伝Testament of Youthをもとにした、2015年1月リリースのBBC製作の映画では、監修を行っている
真壁広道[マカベヒロミチ]
1957年生まれ。1981年一橋大学社会学部卒業。翻訳者。訳書:マーガレット・マクミラン『ヒストリーズ・ピープル―人格と個性が歴史を変える』(えにし書房、2018年)、マイケル・R・マラス『ホロコーストに教訓はあるか―ホロコースト研究の軌跡』(えにし書房、2017年)、マーガレット・マクミラン『第一次世界大戦―平和に終止符を打った戦争』(滝田賢治監修、えにし書房、2016年)、同『誘惑する歴史―誤用・濫用・利用の実例』(えにし書房、2014年)、A.J.P.テイラー『トラブルメイカーズ―イギリス外交史に反対した人々』(法政大学出版局、2002年)他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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