内容説明
慶事を彩り、生活に華をそえる民間芸術。中国人の美意識の発露であり手工芸技術の粋・剪紙は、人々の願い、あこがれ、喜怒哀楽のすべてが込められて、繊細優美な作品の完成度はまさに神技です。本書は、歴史的考察から始めて、各地の伝統文化にも言及し、掲載78作品に内包された寓意、作者にまつわるエピソード等々、ユネスコ無形文化遺産・剪紙の魅力すべてを紹介します。
目次
1 剪紙の歴史
2 剪紙の産地
3 剪紙の種類
4 剪紙制作の道具と工程
5 剪紙の保護と継承
6 剪紙作品の鑑賞
著者等紹介
王海霞[オウカイカ]
1963年、遼寧省本渓市生まれ。現職は美術研究所の研究員、民間美術研究室主任、中国芸術研究民間美術研究センター主任
周佳[シュウカ]
1981年北京生まれ。中国美術館民間美術部副主任。2005年に清華大学美術学院美術史学科の修士課程に入学し、中国民間美術の保護を研究テーマとする。修了後は中国美術館民間美術部に入り、民間美術の収集、研究、企画展示などの仕事に従事
張京花[チョウキョウカ]
1976年中国吉林省生まれ。2000年に来日。宇都宮大学大学院国際学研究科博士前期課程修了。各種翻訳学校を経て、現在、翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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