出版社内容情報
本書はイギリス植民地下のインドにおける疫病対策と医療をテーマに、帝国の支配が現地の人々の「身体」にまで及んだことを論じるものである。天然痘、コレラ、ペストなどの流行病に対する西洋医療の介入の歴史をたどりながら、インド側の多様な反応の実態を明らかにし、その抵抗、順応、参加、取りこみというタマネギ状態の諸相をていねいにめくっていく。資料的にも思想史研究としても出色の書。
内容説明
19世紀から20世紀初頭にかけて、つぎつぎに襲来する天然痘、コレラ、ペスト。大英帝国の支配下、インドで展開する医療政策の分析をとおして、植民地権力と在地社会との関係性を明らかにする。
目次
序論
第1章 西洋の治療法と東洋の身体
第2章 植民地の飛び地―軍隊と監獄
第3章 天然痘―女神の身体
第4章 コレラ―無秩序としての病気
第5章 ペスト―身体にたいする攻撃
第6章 健康とヘゲモニー
結論
著者等紹介
アーノルド,デイヴィッド[アーノルド,デイヴィッド] [Arnold,David]
1946年ロンドン生まれ。1968年、エクセター大学卒。1973年、サセックス大学で博士号を取得。ロンドン大学SOAS教授、ウォーリック大学アジア・グローバル史教授などを歴任。現在、ウォーリック大学名誉教授。専門は南アジア史
見市雅俊[ミイチマサトシ]
1946年東京生まれ。京都大学人文科学研究所助手、和歌山大学経済学部助教授。中央大学文学部教授を歴任。専門はイギリス近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ノルノル
in medio tutissimus ibis.
てつこ
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