内容説明
婦人参政権を得るための壮烈な闘い、それを体現してやまない市川房枝の軌跡、そこに刻印された「光と影」、「幻想と現実」、そして運動の結末…、新しい事実・事象を掘り起こしつつ、その実相を女性史の枠をこえてあますところなく描き切る。
目次
序章 課題と視角
1章 自立の精神と女性解放思想の形成
2章 婦選運動前史―試練と学習の時代
3章 婦選運動の統一と発展―満州事変勃発まで
4章 満州事変勃発と婦選運動の戦術転換
5章 日中戦争突入と婦選運動の屈折
6章 太平洋戦争下の「翼賛」と「抵抗」
7章 戦中から戦後へ
終章 市川房枝と婦選運動
著者等紹介
菅原和子[スガワラカズコ]
1938年東京に生まれる。1989年3月立教大学卒業(社会人入学)、1996年3月中央大学大学院法学研究科政治学専攻(日本政治思想史)博士後期課程単位修得。2000年3月学位取得、政治学博士。この間、中央大学法学部政治学科兼任講師を勤める
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