内容説明
これから起きると予測される大震災は、国家が総力を挙げて対応しないと処理できないような災害であり、言わばいずれも国家緊急事態である。東日本大震災、原発災害が残した大きな教訓は、大規模災害では国家緊急事態であるという認識を持ち、国を挙げて対応することが必要だということを教えている。そのような視点から、これまでの教訓を踏まえて国家として大震災にどう備えるかを考えた。
目次
1 予想される大震災(被害想定と対策の全般的な見直し;首都直下地震;南海トラフ地震;その他の大規模災害)
2 大震災に備える三本の柱(国家総力の結集;自衛隊の活用;国民意識の高揚)
3 原子力災害への対応(原子力災害に対する認識;安全確保に関する法的・制度的施策;原子力災害に対する自衛隊の対応;原子力災害対処の現況と今後の課題)
著者等紹介
松島悠佐[マツシマユウスケ]
1939年福岡県生まれ。1961年防衛大学校卒(第5期生)、陸上自衛隊に入隊。1981~84年ドイツ連邦共和国防衛駐在官。1988~91年陸上幕僚監部防衛部長。1991~93年第8師団長(熊本)。1993~95年中部方面総監(兵庫)。1995年1月に発生した阪神・淡路大震災当時、自衛隊の最高指揮官として100日にわたる災害救援活動を指揮した。1995年6月退官。退官後はダイキン工業東京支社顧問を務める傍ら、内外ニュース安全保障担当編集委員として防衛・防災問題に取り組んできた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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