内容説明
荒ぶる神から英雄へ“スサノヲ”、袋かつぎの少年から王へ“オホクニヌシ”、戦う女神から皇祖神へ“アマテラス”…。なぜ神々は変貌するのかやさしく読み解く『古事記』の秘密。
目次
1 天地創造の章―アメノミナカヌシ・タカミムスヒ・カムムスヒ
2 イザナキ・イザナミの章―「性」の秘儀と「死」の起源
3 スサノヲの章―荒ぶる英雄神の怪物退治
4 オホクニヌシの章―葦原の中つ国の「王」と国譲り
5 アマテラスの章―戦う女神から皇祖神へ
6 天孫降臨の章―地上に天降った神たち
7 天皇と英雄の章―神話と歴史のミッシング・リンク
著者等紹介
斎藤英喜[サイトウヒデキ]
1955年生まれ。日本大学大学院博士課程満期退学、佛教大学文学部教授。神話・伝承学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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わ!
1
私が今まで読んできた「古事記」に関する本の中で、一番面白く、かつ古事記の内容について、納得させられる本だった。そもそも古事記には、いきなり「高天ヶ原」が出てくるが、この「高天ヶ原」はどの様に解釈されるべきか?そしてそこに現れてくる始元の神々は「独神」として身を隠すのだが、その「独神」とはどういう意味で、なぜ「身を隠す」のか?ほんの最初の数ページで、この有様である。しかしこの本は、その辺り、実に明快に解説してくれている。また学会内で、諸説あり特定できない箇所に関しては、その諸説を挙げた上で、さらりとかわす。2013/12/14
メーテル/草津仁秋斗
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テキスト。古事記に出てくる神々を、「聖地」という視点から読み解いた本。2015/04/21
やいも
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日本神話のあらすじとポイントを現代の日本語でざっと把握できる入門書。日本神話って面白いね。神々が意外と自由奔放すぎて神=偉い!という固定観念が崩れた