内容説明
本書は、国立大学法人化の問題のうち、「評価」と「アカウンタビリティ(説明責任)」の関係について、主として財務と会計の観点から取上げたものである。すなわち、本書において、著者は国立大学が移行することになる「国立大学法人(仮称)」における評価とアカウンタビリティの関係をとくに財務と会計の側面から考察し、併せて、新しく国立大学に導入される会計制度の将来像を展望しながら、そこでの問題点も指摘した。
目次
第1部 「国立大学法人」像と新しい評価・会計システム(「国立大学法人」の制度設計―マネージメントの視点から;国立大学法人の業績評価システム―「目標による管理」の経営手法の導入;国立大学法人の予算と財源 ほか)
第2部 国立大学法人会計のしくみと特徴(企業会計方式導入の基礎メカニズム―複式簿記と期間計算;国立大学法人会計の一般原則;国立大学法人の損益計算書―費用と収益の会計 ほか)
資料
著者等紹介
佐藤誠二[サトウセイジ]
静岡大学人文学部教授。博士(経営学・明治大学)。1953年、宇都宮市に生まれる。1976年に明治大学商学部卒業後、同大学院商学研究科博士課程、静岡大学人文学部助教授を経て、1995年から現職。1991年~1992年にドイツ・ヴュルツブルグ大学経済学部、2000年にミュンスター大学経済学部にて客員教授。2002年6月から国立大学協会「国立大学法人化特別委員会」専門委員
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