著者等紹介
菊池和子[キクチカズコ]
1945年中国石門市(現河北省石家荘)生まれ。東京学芸大学卒業後、東京都公立小学校教諭となる。四八歳のときから夜間の写真学校で学ぶ。五四歳で教職を辞し、ポルトガル・リスボン市で六年間暮らす。2008年に帰国
藤島昌治[フジシママサハル]
1946年満州生まれ。1992年、地域の大人と子どもの体験の場「きまぐれ大学」(任意団体)学長。2011年3月11日東日本大震災による原発事故で新潟三条市に避難。同年10月末、南相馬市鹿島区仮設住宅入居、自治会長となる。以後仮設住宅で全国のボランティアに支えられ数々の催しを行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とよぽん
17
無念、という言葉しかないと思った。地震と津波、原発事故から5年。避難解除となった南相馬市の人々は、結局元の家で生活ができず、家財も失い、途方に暮れる。高齢の方にとって、避難解除は新たな漂流の始まりだと、あとがきに書かれている。自分の住む市がこのような状況になったら、こんな不条理に耐えられないと思う。ヒロシマに降った死の灰の168発分の核物質がフクシマに。まだまだ放射線量が高い。マスコミが伝えないこと、それこそが私たちの知るべきことだ。除染した土の黒い袋が積まれた所が「仮・仮置き場」と呼ばれている。2017/12/19
けんとまん1007
17
本当にどうなっているんだろう?と思う。政治家・官僚は一切触れず、メデイアも伝えなくなって随分たつ。解除云々とか言っているが、元に戻れるわけではないのだ。そこが、ズッポリと抜け落ちている。この1冊は、全国民が見るべきだと思う。取り上げられている方々の表情、どう受け取っていいのだろうか・・・答えがない。2017/10/15
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- 和書
- ぶたぶたの花束 徳間文庫