内容説明
オナラを恥ずかしがる女、その臭いを香水に感じる男。惹かれ合った男女は、結婚するとともに同性化への道を歩み、子どもができる頃には、もはやオナラの音も、臭いも気にならない。そのようにして二人はともに老いてゆき、人生の終着地点で一緒に立ち枯れてくれるのは、永年連れ添った配偶者だけ。恋愛から壮年期、死の準備期間に至るまでを、年代ごとに寓話と自らの経験で語る、三浦流夫婦円満の秘訣。
目次
ああ、夫婦愛とはこれなのか
不毛なる夫婦ケンカ
結婚は果たして恋愛の墓場?
夫婦が“男”と“女”でなくなる時
男の性、女の性は成長する
いよいよ峠を越えた
五十の大台に乗った二人
かくて迎える定年
偕老同穴
老いても夫婦円満の法
世のため人のため自分のために
ああ、やっぱり二人
著者等紹介
三浦朱門[ミウラシュモン]
1926年東京生まれ。作家。東京大学文学部言語学科卒。日本大学芸術学部で教職に就くとともに、第15次「新思潮」に加わり、51年『冥府山水図』で文壇にデビュー。吉行淳之介、遠藤周作、安岡章太郎、小島信夫らとともに第三の新人と呼ばれる。67年『箱庭』で新潮文学賞受賞。82年には『武蔵野インディアン』で芸術選奨文部大臣賞受賞。85年文化庁長官に就任。98年産経正論大賞受賞。99年文化功労者となる。教育・家庭問題の著作、文化面での発言も多い。日本芸術文化振興会会長、日本文芸家協会理事を務め、2004年に作家としては森鴎外以来となる日本芸術院院長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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