出版社内容情報
厖大な未発表資料で激動の昭和を描く不朽の労作
“夫婦交換”というゴシップを読みといた「潤一郎と春夫」をはじめ「満洲某重大事件」など世情を多角的に映しだす全五篇を収録
担当編集者より
昭和四年、箱根のホテルで男がピストルを片手に握りしめ死体で発見される。頭部を弾丸が貫通。自殺かと思われたが……。当時の中国関係のキナ臭さ漂う「佐分利公使の怪死」、文豪の“妻譲渡事件”としてゴシップになった「潤一郎と春夫」、他に「満洲某重大事件」など昭和初期の世相を圧倒的な取材力で描いた松本清張の代表作。
内容説明
昭和四年、箱根のホテルで男がピストルを片手に握りしめ死体で発見される。頭部を弾丸が貫通。自殺かと思われたが…。当時の中国関係のキナ臭さ漂う「佐分利公使の怪死」、文豪の“妻譲渡事件”としてゴシップになった「潤一郎と春夫」、他に「満洲某重大事件」など昭和初期の世相を圧倒的な取材力で描いた松本清張の代表作。
目次
三・一五共産党検挙
「満洲某重大事件」
佐分利公使の怪死
潤一郎と春夫
天理研究会事件
著者等紹介
松本清張[マツモトセイチョウ]
1909(明治42)年12月、福岡県企救郡板櫃村(現・北九州市)に生れる。53(昭和28)年「或る『小倉日記』伝」で第28回芥川賞を受賞。56年、それまで勤めていた朝日新聞社広告部を退職し、作家生活に入る。63年「日本の黒い霧」などの業績により第5回日本ジャーナリスト会議賞受賞。67年第1回吉川英治文学賞受賞。70年第18回菊池寛賞、90年朝日賞受賞。92(平成4)年8月死去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
金吾
金吾
KAZOO
佐島楓