内容説明
本書は、高齢女性の健康増進のためのホルモン補充療法に関する総合的研究班の第二期の3年間の活動を集約したものである。内容はHRTのガイドライン、研究班の全体および個別研究のまとめ、そしてHRTの基礎、臨床にわたる一般的知識、提言と、初版と同じ構成になっているが、HRTに関する研究の進歩とWHIをはじめとする大規模臨床試験の結果を取り入れてガイドラインを改訂し、またそのほかの内容もupdateなものとした。
目次
第1部 ホルモン補充療法治療指針(ホルモン補充療法とは;ホルモン補充療法の利点と適応 ほか)
第2部 ホルモン補充療法の理論的背景(女性ホルモンの作用機構;女性の性周期、閉経の機序および閉経後女性の内分泌環境 ほか)
第3部 研究班の研究成果(QOLの向上を目指した至適ホルモン補充療法の策定;閉経後女性におけるホルモン補充療法の体重、腹部脂肪分布および脂質代謝への影響 ほか)
第4部 ホルモン補充療法に関する大規模臨床試験(ホルモン補充療法に関する大規模臨床試験の概要とその結果、および臨床的意義)
第5部 ホルモン補充療法の社会的側面(医療経済学からみたホルモン補充療法の意義―アルツハイマー型痴呆症に対する予防効果の経済的評価;ホルモン補充療法と健康保険)
著者等紹介
武谷雄二[タケタニユウジ]
東京大学大学院医学系研究科産科婦人科学講座教授
大内尉義[オオウチヤスヨシ]
東京大学大学院医学系研究科加齢医学講座教授
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