内容説明
比丘尼(女性出家)への道が断たれた上座仏教において、剃髪し厳しい修行に励むティーラシンたち。聖俗の境界に生きる彼女たちの労苦と矜持に迫る。
目次
1 出家と在家のはざま(あいまいな位置づけ;ティーラシンの出家式;保時する戒のカズ;出俗の媒介者)
2 出家動機の変容(女性出家修行者の歴史;王朝時代における女子の一時出家慣行;社会的地位の低下;近代教育の導入に伴う知識の変容;一時出家慣行の再燃)
3 ティーラシンの生活(尼僧院と修行形態の多様性;教学尼僧院での暮らし;サンガとティーラシン)
4 比丘尼サンガ復興運動の背景(消滅した比丘尼サンガ;国際社会における比丘尼サンガ復興運動;ミャンマーにおける比丘尼サンガ復興運動;比丘尼サンガ復興運動への反応)
著者等紹介
飯國有佳子[イイクニユカコ]
1972年、島根県出身。総合研究大学院大学文化科学研究科地域文化学専攻修了。博士(文学)。2001年より2003年まで松下アジアスカラシップの助成を受け、ミャンマー連邦大学歴史研究センターに客員研究員として滞在。現在、国立民族学博物館外来研究員、東京外国語大学・法政大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
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