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出版社内容情報
「戦争は女の顔をしていない」の著者で、ノーベル文学賞受賞者のスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチが執筆した魂のノンフィクションが遂にコミカライズ!
原発事故という、当時未曾有の惨事に遭遇した人々の悲痛な願いと静謐な祈りを書き留めた日本人必読のノンフィクション、待望の第1巻。
2024年2月刊
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いっせい
52
1986年4月26日、チェルノブイリ原発事故。平和を築く為に存在すると信じられていた原発が変えてしまったチェルノブイリの人々の人生。愛する人を失い、疎開先で“チェルノブイリ人”と差別され、ある人は妊娠中に被曝した為に産まれた子どもの身体にも影響が及び・・。原発事故の恐怖とおぞましさを、まざまざと感じさせる。「事故の原因と人体への影響を、20〜30年後、データの蓄積の元、明らかにしていく。」と当時の政府は語っているが、実際経過した今、どこまで明らかになっているのだろうか?2024/05/06
aisu
17
原作も読んだが、第1話、被爆した消防士の夫を毎日見舞う妻、というのが、文章で読んでると、そんな事が可能なのか?どういう状況なんだろう?と思っていたので、マンガだとこんな感じだったのかな、というのがわかる。絵柄とかに賛否あるかもだが、私には良かった。この原作ってロシアでは読めないんだっけ?こんだけ国にテキトーなこと言われて命も生活も奪われているのに、今、ウクライナに派兵してるロシア人達って国の言うことまだ信じてるのかな??2024/07/14
ムーミン2号
14
日本という国はいろんな作品がコミックになっていて、豊かというか、贅沢というか、いろんな媒体で楽しむことができかついろんな方面から作品に触れることができる。文章を読むのがお得意でなければこのコミックで、とご推薦できるのだが、できればコミックを読んだあとはアレクシエーヴィチさんの文章に触れてほしい。全部でなくてもいいから、最初のエピソードだけでもいいから。2024/03/22
Aby
8
原作は同じタイトルのスヴェトラーナ・アレクシェーヴィチ「チェルノブイリの祈り」.「戦争は女の顔をしていない」に続いて2つめのコミカライズ.原作はもちろんだが,こちらもおススメしたい.2024/03/20
がんぞ
5
原作を前に読み「アウシュビッツと並ぶ非人間化の極北」と書いたが、冒頭の「放射能物質と化した夫(消防士)、それを愛しつづけ子を産んだ妻」が強烈で他の話忘れていた/②事故疎開③無警告で兵士を徴用⑤奇形児/マンガでは絵が抑えられそれほど悲惨な感じはしない。ただ愛という漢字が後ろ髪引かれる形象であるように愛する悲しみ苦しみ、出産の不安、奇形児を愛し続ける母性が胸に迫る/現地名チェルノビリ原発群はキーウの北方135㎞、国境北端にあり数百万キロワットの(フクシマと同じく自領で使わない)巨大な電力を事故後も供給していた2025/04/25