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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めしいらず
30
福島全土に散らばる高線量地域。雑草が伸び放題なくらいで、一見すると異常を感じさせない山間部。しかし一歩足を踏み入れると、そこには家畜の死骸、出荷されぬままの野菜、まだ生活の匂いを色濃く残す家々が。20km圏内のため近寄ることも叶わぬ沿岸部には、生々しい津波の爪痕がほぼそのまま残る。畜舎の壁に書き残された1人の畜産家の遺書が全てを言い表す。「原発さえなければ」。だが、それでも、深い哀しみの中であっても、笑顔をよすがに生きる人々に心打たれる。2013/02/23
takao
2
ふむ2020/10/23
Kana Kikuchi
1
研究先にて。2017/07/30
ELLIS
1
いろいろと考えさせられる本。私の中でまだまとまっていないし、それはすごく時間がかかる作業になると思う。でもとりわけ印象的なのは、福島で農業とか酪農業をしていた(している)人たちが「情けない」「不甲斐ない」と言って、泣いていること。国や東電への怒りも当然あるだろうが、それよりも自然や先祖に対して、そう言っているのである。なんたる真摯で純粋な心であることか!いったい何人の国会議員がこの嘆きを聞いていることだろう?「農家(酪農家)としての誇り」まで奪った国と東電の罪は果てしなく重い。2013/03/04
おちおち
0
原発さえなければ という声が詰まった一冊2015/01/28
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