内容説明
先駆的エコロジスト、世界に認められた在野の学者。10数カ国語を解し学際的博覧強記を誇る天才。時代の枠を越えた巨人の自由奔放かつ劇的な生涯を活写した熊楠評伝の傑作。
目次
蟻と遊ぶ子供
てんぎゃん
失意の落第
果てなき夢を追い求めて
満たされなかったアメリカ生活
馬小屋の下宿から大英博物館へ日参
孫文との出会いと別れ
大英博物館を追われて
実弟常楠の嘘
執友孫文とのうれしい再会
良き理解者たちとの出会い
田辺をついのすみかに
あきれた新婚生活
自然と民俗を守るために
熊楠先生乱闘事件
柳田国男との出会い
高野山行
植物研究所設立をめぐって
長男熊弥の闘病に熊楠の涙
一枝もこころして吹け沖つ風
ひとり、そしてまたひとり