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内容説明
お母さんの育児を支援し、元気と励ましをおくる健診に!子どもと家族を人生の見通しを持って支えよう!と呼びかけ「ことばと発達」の相談と支援に必要なたくさんの基礎知識と具体的方法を紹介する。
目次
第1章 「健診」をめぐって
第2章 健診と「ことばの相談」の実際―東京都調布市の場合
第3章 ことばと発達の行動観察記録表(試案)
第4章 「発達障害」について学ぶ
第5章 ことばと聞こえのしくみとその障害
第6章 ことばの遅れ―どうとらえ、どう支援するか
第7章 ことばを育てる暮らし―脳のはたらきとことばの発達
第8章 上手な「ことばかけ」へのアドバイス
第9章 人生の見通しを持って支える
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まあか
41
繰り返し読みたい良書。ここまで踏み込んだアドバイスを載せている本って、なかなかない。とても詳しくて、わかりやすい。自分の知識をおさらいしつつ、さらに勉強にもなった。最近は、発達障害など周知されるようになったが故に、多動ではないか?など、不安を抱くお父さんお母さんも多い。"大丈夫"という言葉を確信を持って、お父さんお母さんに伝えてあげたいと思った。健診は、受けて良かった、これからも頑張ろう、と思ってもらえる場にしなくては!2023/10/22
いとう
7
脳性麻痺、難聴、精神遅滞、自閉症、言葉の環境など、原因がはっきりしていることばの遅れとその他の言葉の遅れついて理解することをベースにし、それが援助が必要か様子を見るだけでいいかを見分ける。見分けのポイントは原因疾患の有無、精神発達(知能)の様子、対人関係の様子。これらについえどのように対処するかはp116の表にまとめられている。大丈夫と思われる場合も「大丈夫」で終わるのではなく、そう判断した理由を伝える(具体p117) スタッフが心配だが母親が「様子をみたい」というときの対応はp118 そしてなによりも…2023/08/04
n___syu.
5
健診の短い時間のみで見抜くのは難しい。保育園に通い始めてから発達の遅れに気付かれたり、かかりつけの小児科で指摘されたりするのが理想。何度も子どもの様子をみている信頼する人から伝えられる方がいい気がする。少し前の本だけどかなり勉強になった。感覚統合はもっと学びたい。2022/11/17
なりなり
4
健診にまつわることを紹介。 共感したこと ♦︎できるできないで振り分けたり、レッテルを貼ったりするのではなく、どういうふうに手伝ったら、「できるようにしてあげられるだろう」という発想→この発想が当たり前の社会になるには何年かかるだろうか ♦︎20歳になったときに、この子がどんな大人として地域に住んでいるだろうかを考える ♦︎子どもの成長に伴い、その子が属する社会集団や出会う人は変化していく→その時々で、お母さんが子どもを育てていくために元気や励ましをもらう、とくに幼少期そんな機会がたくさんあればと思う。2017/10/31
yucco
3
中川先生の著書は何冊か読んできたので内容が重なる部分はあったけれど、何度も繰り返されてるということは、それだけとても大切な事だという事。読んで良かったです。健診に関わるスタッフ向けの本だけど、子育て支援に携わる1人として勉強になりました。保護者にプレッシャーとなるような言葉がけを避け、安心してもらえるような環境を作っていきたいなぁ。2023/05/03