出版社内容情報
生命科学のあらゆる分野で必須の分子細胞生物学の基本原理、過程、方法論を豊富なカラーイラスト、電顕写真とともに明快に記述した名著。
目次
細胞の概観
細胞の化学
細胞の高分子物質
細胞と細胞小器官
生体エネルギー論:細胞におけるエネルギーの流れ
酵素:生命現象の触媒
細胞膜:構造、機能、生化学
膜輸送:透過バリアを打ち負かす
シグナル伝達機構:1.神経細胞における電気シグナル
シグナル伝達機構:2.メッセンジャーと受容体〔ほか〕
著者等紹介
ベッカー,ウェイン・M.[ベッカー,ウェインM.][Becker,Wayne M.]
マディソンのウィスコンシン大学で細胞生物学を教えている。研究の興味は植物分子生物学にあり、特に光呼吸回路の酵素をコードする遺伝子の発現制御機構に焦点を絞ってきた。教育、学問と研究の興味から、ハーバード大学、エジンバラ大学、インドネシア大学、プエルトリコ大学、ニュージーランドのクライストチャーチにあるカンタベリー大学、香港の中文大学等に滞在した。グッゲンハイム・フェローシップ、顕著な教育に対する総長賞、およびロンドン王立学会から客員研究員賞を得ている
クレインスミス,ルイス・J.[クレインスミス,ルイスJ.][Kleinsmith,Lewis J.]
ミシガン大学の分子細胞発生生物学教授。1968年にロチェスター大学でPh.D.を受けて以来、ミシガン大学に奉職している。教育の経験は、生物学入門、細胞生物学、がん生物学などがあり、研究の興味はがん細胞の増殖制御、真核生物遺伝子調節におけるタンパク質リン酸化の役割および発生過程における遺伝子発現の制御などである。受賞歴としてはグッゲンハイム・フェローシップ、ヘンリー・ラッセル賞、ミシガン卓越功績賞、ミシガン学生会からの優れた教育の表彰、Thurnau教授の称号、NIHのPlain Language賞、およびEDUCOMの高等教育ソフトウェア賞からの最善カリキュラム開発賞などがある
ハーディン,ジェフ[ハーディン,ジェフ][Hardin,Jeff]
カルフォルニア大学バークリー校で生物物理のPh.D.を取り、デューク大学でポストドクトラル課程修了後、研究を行った。1991年に、マディソンのウィスコンシン大学動物学教室に入り、現在、準教授である。研究の興味は、いかにして細胞が動き、胚(胎児)の形態を変えるか、をめぐる問題にある。生物学を教える興味の一部として、いくつかの教育イニシアチブに関係してきた。すなわちウィスコンシン大学教育アカデミーの創立メンバーであり、バイオ・ウェブBioWebとして知られるウィスコンシン大学系全体の教育テクノロジー・イニシアチブの設立者の一人である。現在、バイオコア・カリキュラム、すなわちアンダーグラジュエイトのための4期名誉バイオロジー・シリーズの学部指導者である。教育賞としては、リリー教育フェローシップと米国科学財団(NSF)若い研究者賞を受けている
村松正実[ムラマツマサミ]
1931年生まれ。1955年東京大学医学部卒業。1960年東京大学大学院医学研究科博士課程修了(医学博士)。1964年Research Assistant Professor Baylor College of Medicine。1966年(財)癌研究会癌研究所研究員。1971年徳島大学医学部教授。1977年(財)癌研究会癌研究所生化学部長。1982年東京大学医学部教授。1992年埼玉医科大学教授。2001年埼玉医科大学ゲノム医学研究センター所長
木南凌[コミナミリョウ]
1947年生まれ。1971年岡山大学医学部卒業。1976年徳島大学大学院医学研究科博士課程修了(医学博士)。1979年(財)癌研究会癌研究所研究員。1982年東京大学医学部助手。1983年東京大学医学部助教授。1987年新潟大学医学部教授
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