けしつぶクッキー

クラーク，マージェリー【作】〈Ｃｌａｒｋ，Ｍａｒｇｅｒｙ〉/ピーターシャム，モウド〈Ｐｅｔｅｒｓｈａｍ，Ｍａｕｄ〉/ピーターシャム，ミスカ【絵】〈Ｐｅｔｅｒｓｈａｍ，Ｍｉｓｋａ〉/渡辺 茂男【訳】

童話館出版（2013/10発売）

• サイズ B6判／ページ数 173p／高さ 20cm
• 商品コード 9784887501478
• NDC分類 K933
• Cコード C8797

出版社内容情報

クッキーの見張りをたのまれた男の子アンドルーシクと赤いブーツに夢中な女の子エルミンカのふしぎなお話８編。
美しい絵と、くりかえしの表現で、現実の世界と想像の世界を自由に行き来するありのままの子どもの姿が描かれます。
およそ5～6才から

著者等紹介

ピーターシャム，モウド［ピーターシャム，モウド］ ［Ｐｅｔｅｒｓｈａｍ，Ｍａｕｄ］
１８９０～１９７１年。ニューヨーク州ギングストン生まれ。バッサー大学を卒業後、ニューヨーク総合美術学校で美術を学ぶ。のち、ミスカと結婚し、ふたりで共同して児童書をつくる。１９４６年“Ｔｈｅ　Ｒｏｏｓｔｅｒ　Ｃｒｏｗｓ”でコールデコット賞を受賞した

ピーターシャム，ミスカ［ピーターシャム，ミスカ］ ［Ｐｅｔｅｒｓｈａｍ，Ｍｉｓｋａ］
１８８８～１９６０年。ハンガリーの首都ブダペストの近くの町に生まれた。ブダペストとロンドンの美術学校で勉強をし、２４才のとき、アメリカへ移住する。のち帰化。妻モウドと数々の児童書を出版し、１９４６年“Ｔｈｅ　Ｒｏｏｓｔｅｒ　Ｃｒｏｗｓ”でコールデコット賞を受賞した

渡辺茂男［ワタナベシゲオ］
１９２８年静岡市生まれ。慶応義塾大学文学部図書館学科卒業、米国ウェスタン・リザーブ大学大学院修了後、ニューヨーク公共図書館に勤務、帰国後は、慶応義塾大学教授。児童文学の国際交流に力をそそぎ、国際児童図書評議会（ＩＢＢＹ）副会長を務めた後、名誉会員。１９８０年第１５回モービル児童文化賞受賞。２００６年、他界（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[mntmt]

原書は、1924年初版。アンティークな佇まいの本。古い時代の絵が逆に新鮮で、おしゃれだなと思いました。

2017/02/13

[シュシュ]

おもしろかった！！子どもらしい子ども、おおらかな大人、素朴な温かさ、全体に流れるリズムとユーモア。読んでいる間、何度もにやにやしてしまった。赤いブーツをはいてとんでもないことをするエルミンカ。夕飯のあとでお母さんがお父さんにいう「おとうさん、きょう、エルミンカはなにをしたとおもいますか？」というきまり文句が可笑しい。毎日何かをやらかすのが子どもなんだよね。

2014/10/26

[花林糖]

自由な子供と大らかな大人達の楽しい短篇8話。モウドとミスカ ピーターシャムの絵がとても素敵で可愛らしい。20世紀初頭の復刻版。

2015/08/14

[みやび]

読み始めるまで芥子粒を消しつぶだと思っていた私。版画のようなカラフルな表紙の絵に目を奪われて手に取る。消しゴムはんこを押したみたい。中を開いてもとにかく素敵。お話も絵の作者もアメリカ人だけど登場人物の名前や服装なんかはどこかロシア的で民族衣装がかわいらしい。アンドルーシクは男の子。カチューシカおばさんに頼まれた言いつけを元気よく「はあい、よくわかりました！」と答えるもすぐに他の事に気を取られて失敗しちゃう。子供の頃ってそうだよね。後半に出てくるエルミンカも合わせて親しみやすく微笑ましい楽しい童話でした。

2023/01/27

[千尋]

挿絵が素晴らしく感じて、図書館で借りてきた本＊2人の児童図書館員がストーリーテリングの経験により生み出した幻の名作といわれた作品です＊ふるい国からあたらしい国へやってきたカチューシカおばさんとアンドルーシク＊二人は周りの人々や愉快な動物たちに囲まれてのびのびと暮らしています＊＊リズム感がある文章で、素敵な物語です＊

2014/02/18