内容説明
世界をリードしたフランス公教育における「無償」「義務」「世俗(性)」の理念―従来、政策史的あるいは制度史的研究に傾きがちであったそれらの内包する教育学的意義を、第三共和政期教育改革の立案・推進の中核をなしたビュイッソンの営為を通じ追究・解明した労作。
目次
序章 本研究の課題と構成
第1章 世俗的教育思想の基底
第2章 共和主義的改革への志向―パリ・コミューン期の活動をとおして
第3章 ウィーン万博派遣とその報告書
第4章 フィラデルフィア万博派遣とその報告書
第5章 万博における「道徳・宗教教育」に関する視察報告
第6章 直観教授論の展開
第7章 教育制度改革論の展開
終章 本研究の結論
著者等紹介
尾上雅信[オノウエマサノブ]
1957年静岡県生まれ。1985年筑波大学大学院博士課程教育学研究科単位修得退学。1985‐87年筑波大学教育学系助手。1987年岡山大学教育学部講師。1993年岡山大学教育学部助教授。2006年博士(教育学)(筑波大学)。2007年岡山大学教育学部准教授。専門、教育学、西洋教育史(近代フランス教育史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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