内容説明
17世紀のホッブスから現代スペインのJ・リンスまで、これまで論及されることの少なかったスピノザの「国家論」を含め、13名の政治家、政治思想家を今日の視点から読み解く力作。三木武夫への臨床学的アプローチをはじめ、わが国政治の今後の展開についても、比較政治学的に重要な示唆を与える。
目次
三木武夫の政治思想と行動哲学
トマス・ホッブズの生涯とその思索
スピノザの国家論
ルソーの政治思想
バジョットの政治思想とリアリズム
ヒュームの党派論と国制観
トマス・ジェファソンの政治理論
ボザンケの国家論とデモクラシー
現代政治理論家としてのマッキーヴァー
ダニエル・ベルの社会・政治思想についての考察
ホワイトヘッドの政治理論とデモクラシー
チャールズ・E メリアムの政治思想
J リンスの「権威主義体制論」
岡野加穂留著作・雑誌論文等一覧
著者等紹介
岡野加穂留[オカノカオル]
1929年、東京生まれ。1952年、明治大学政治経済学部政治学科卒業後、北陸の禅寺で1年間修行し、55年、明治大学大学院政治学研究科政治学専攻修士課程修了。56年、明治大学政治経済学部専任助手・60年、専任講師・63年、専任助教授・68年、専任教授に就任。学部・大学院で政治学原論、比較政治学、平和論の講座担当教授。明治大学水泳部長、ラグビー部長、雄弁会長、政治経済学部長、学長・理事。ジョンズ・ホプキンス大学SAIS国際研究大学院客員教授、ワシントン外交調査センター特別研究員、スウェーデン国立ストックホルム大学SIPAS大学院及びリンショッピング大学法学部客員教授などを歴任。大学基準協会副会長・理事、大学セミナー・ハウス理事、東京経済大学理事・評議員、21世紀フォーラム第1期国内委員、スウェーデン社会研究所理事、日中学術交流機構代表理事、政治改革フォーラム代表世話人、社会経済国民会議理事・社会経済生産性会議評議員、選挙浄化委員会座長他。2000年4月より明治大学名誉教授。1976年よりAFSCのワシントンDCフレンド会メンバー
伊藤重行[イトウシゲユキ]
1973年、明治大学大学院政経研究科博士課程修了(九州大学経済学博士)。現職は九州産業大学経営学部国際経営学科教授・同大学院教授
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